会議の模様は?
非常に内容豊富な資料が配布されたが、その中から当日の会議の内容についてお示ししておきたい。
これで分かるように、まず向こう2年間の演奏会活動の概要について、次に現音楽監督の
アルミンク氏が引き続いて重責を担い、その結果10年の長きにわたり務めることになったこと.。
また、来年2月にフランスブリュツヘンによるベートーベンの交響曲連続全曲演奏などについて詳しい説明があった。
新たな試みとして、少数精鋭の指揮者陣で挑む。これは、ともにすごす時間を多く取ることによって「選りすぐりの三人の指揮者をより深く知る機会」を届けたい、
というアルミンク氏のこだわりから実現したものだ。
●これからのシーズンの指揮者は豪華な顔ぶれ
(以下写真、時計回りに アルミンク、 ハーデング、インゴメッツマッハー、ブリュッヘン の諸氏)

コメントは音楽監督のアルミンク氏とコンサートマスターの崔氏が中心で、必要に応じて隣の女性同時通訳を介して行われた。
会議の内容は長くなるので省くが、映像をふんだんに使い、よく工夫され、我々素人も厭きずに聞くことが出来た。
アルミンク氏は終始にこやかで、ユーモアも交え対応したが、記者団から指摘や批判、質問が出た時にはさすがに笑い顔は消え、少し緊張しているようにも見受けられた。
しかし厳しいなと思われる記者の意見にもいやな顔せず、「ご意見ありがとう」と終始大人の受け答えしていた。同席のコンサートマスターも同様であった。

◆写真は新日本フィルハーモニー公式サイトから引用 |
◆アルミンク氏の音楽監督としての抱負や思い
氏はウイーンのご出身だが、オーケストラの本拠地である墨田区とトリフォニーホールを愛し、楽団員との信頼関係の構築、維持を大事にしたいと述べていた。
また今後特に注力するコンサートとして、本年9月のヴェルディの「レクイエム」、
2011年7月のコンサート形式によるワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を上げていた。
さらに来春、新国立劇場でR・シュトラウスの「ばらの騎士」の公演をあげ、このことをうれしく思っているとコメントした。
いずれも大曲だが、特に氏のオペラ公演は常に高い評価を得ていると聞いており、大変興味があるし期待も大きいものと思われる。いずれもぜひ観聞きしたい公演だ。
そしてご自身のお気に入りの作曲家としてヤナーチェックとマルチヌーを上げたのは興味深かった。
なお、コンサートマスターの崔氏は、豪華メンバーの指揮者と団員の橋渡しとしてきわめて重要な役割を演ずることになるが、今まで共演したときの模様や、マエストロの
音楽造りなど興味ある重要な話をしていただいた。
なお、発言の詳しい内容は下記公式サイトを参照されたい。
◆詳しい内容は新日本フィルハーモニーの下記サイトを参照
・記者会見情報
http://www.njp.or.jp/njp/information/index.html#info10512
・2010/2011シーズン特集
http://www.njp.or.jp/njp/2010-11season/index.html
・BEETHOVEN PROJECT特集
http://www.triphony.com/beethovenproject/
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