◆以下の文書は投稿の全文だ。固有名詞その他一部を修正したがほぼ原文の通りである。
彼等からどんな仕返しをされるのか分からず怖かったので、新聞社にも投書しホケンをかけておいた。


衆議院・行政の苦情係 御中

(同文は官邸、政権政党、及び野党第一党配信 一部のマスコミにも配信)


<政治屋とヤクザは紙一重>
小生は政治屋、特に現与党を全く信用しておりません。この国の首相を初めとし皆口先だけで、自己の利益追求に明け暮れている連中だからです。
今回のM議員の暴力団とのカネにまつわる腐れ縁は、別に驚くことではありません。政治屋にはこんな事は日常茶飯事だと思っているからです。

それには小生に次のような実体験があるからです。(少し長くなりますが総て事実です)

以前、小生がある損害保険会社の事故係(職制)を勤めていたときのことですが、実際に政権政党のAという著名な政治屋から永田町議事堂の傍にある議員会館に呼び出され、支払う必要の無い会社の金、○千万円を要求されたことがあります。これはれっきとした脅しです。
実際にあった人物は、Bという第一秘書でしたが、彼ははっきり「A先生からの指示だ」と言っておりました。

このカネはC競馬会に関係ある訳ありの人物にかかわる「火災保険金の水増し請求」の口利きでした。議員会館の政治屋の一室で行われ勿論はねつけましたが、事前に相談したY法律事務所の顧問弁護士は、小生が単独で議員会館へ出向くことを非常に心配しておりました。彼は「議員や秘書というのはヤクザよりコワイ」と言うのです。

議員会館の二階の事務室でB秘書と面談しました。「支払わない」と断るとコワイ顔して「お前の会社は先生なら一ひねりで潰せる。お前個人は一銭も損はしない。会社のカネだ。職権でハンコを押せば済むことだ」と凄むではありませんか。驚くべき感覚です。犯罪の教唆そのものです。
しかも、これが国会議事堂近くの議員会館の一室で白昼堂々と行われたのです。私は直ちにこのことは不当な請求なので法廷で争うと明言し、弁護士の名前も告げました。

何の罪も無い善良な一民間人に対する明らかな脅迫です。  絶対許されることではありません。
云いたいのは政治屋そのものが暴力団と同じだということです。

いろいろな紆余曲折がありましたが、小生の強硬な態度にムリと見たのか、その後の面談で、当初3000万円の要求を最後に『先生の顔を立ててくれ」と哀願調になり、ナント半分以下の金額に下げてきたのです。
国会議員としてあるまじき卑劣極まりない言動です。


解決の潮時だと思い了承し、監督官庁のMOFにも了解を取り、支払い調書に「脅されて支払った」ことを明記し処理しましたが、小生は背任行為をしたことになります。事件にすれば総て立件できましたが当社の経営者は恐れおののきダメでした。
(注)MOFとは当時大蔵省(現金融庁)のこと。

この時対応したMOFの役人は、mとlという2名の係官でしたが、困ったような顔をし「この議員はOBだ」とビックリしておりました。この時話が終わってから、彼等から「政治屋からの圧力で不当な保険金請求が数多くMOFに持ち込まれ、困っている」と具体的な案件の対処方法について逆に相談を受ける始末でした。

この政治屋は老害議員として未だに自民党の●●の要職にありますが、これ以来政治屋のあさましさを身をもって知り、侮蔑の目で見るようになりました。これは今後も決して忘れることが出来ないイヤーな出来事です。

今度の事件は氷山の一角です。
○○党を初め政権与党がこのような悪徳政治屋を何故かばうのか分かりません。同じ穴のムジナかもしれませんが国民の目は厳しいものがあります。
よく考えてしかるべき措置を講ずるように強く要請いたします。
小生は野党が提出を予定している議員辞職勧告決議案は当然だと思います。

心ある議員は厳しい態度でこの問題を追及して下さい。M議員がブザマなチョンマゲを切ったから済むなどという問題ではありません。

脅迫
以前から政治家とカネの問題が国民の批判を浴びているが、その体質は何時までたっても少しも変わらない。これはある火災保険金を巡る政治屋による脅迫の話だ。

総て私が実際に体験したものであり作り話ではない。事件は15年も前の話であるが、この問題は過去監督官庁、政権党等関係者に問題提起した。関係議員は前回の選挙で落選した。
当然だと思うが、与野党共に秘書給与のネコババ事件の続発など、体質そのものは一向に変わっていない。

まだ現役の時代にある有力政治家から国会議事堂のまん前にある議員会館に呼び出されたことがある。
そこの一室で白昼堂々、脅しと共に保険金の水増し要求が行われたのだ。このことは一生忘れられない悪夢のような出来事だ。まさか我々の味方だと思っていた国会議員に脅されるとは夢にも思わなかった。こうなると彼等は敵だ。その時以来、私は彼等を「政治屋」と呼び、心底から軽侮の眼差しで見るようになった。

これは本当にあったコワーイ話だ!

政治屋の反応
@衆議院決算行政監視委員会からの返事(封書)

たったこれだけの返事だった。
大きな問題を提起したのに、木で鼻をくくったような言い方のお手本みたいな表現であり、これでは返事になっていない。

衆議院には行政監視する委員会が与野党議員で構成され、国民からの生の声を
「平成の目安箱」として位置づけ、改善すべきはするとの事だが、この制度はあってなきか如しだと云わざるを得ない。

A政権政党からの返事(メイル)

指方英佑様
「自民党に物申す」を受けとりました。
自民党には毎日たくさんの方からご意見をお寄せいただいておりますため、
十分な返答ができないことにご理解ください。
いただいたご意見は、政策立案や党運営に反映させるべく、
担当の議員やスタッフに届けておりますので、
今後ともホームページでご確認ください。
あなたの声が、日本を変える力です。自民党が、あなたの声をかたちにします。
自民党の懐刀は、あなたです。
またのご意見・ご質問をお待ちしております。

なお、今後自民党のメールマガジン「自民党NewsPacket」をお送りさせていただきます。
*このメールからの返信はできませんので、ご了承ください。
ご意見等はこちらから → http://www.jimin.jp/jimin/fl/n_post.html
私は自民党の懐刀だそうです。
大変名誉なことですね!

一般論として「物申してきた国民」には、皆こんな文面で返事が返ってくるのだろう。

B官邸からの返事(メイル)

小泉総理大臣あてにメールをお送りいただきありがとうございました。いただいたご意見等は、今後の政策立案や執務上の参考とさせていただきます。
 皆様から非常にたくさんのメールをいただいておりますが、内閣官房の職員がご意見等を整理し、総理大臣に報告します。あわせて○○へも送付します。
 今後とも、メールを送信される場合は官邸ホームページの「ご意見募集」からお願いします。
内閣官房  官邸メール担当
いつものワンパターンのご返事
問題の中味により○○の部分を変更している。

「水増し請求」とは何か
実際の損害額以上の保険金を請求することだ。この場合、時価1000万円程度の品物(倉庫の中の商品)に5000万円のホケンが契約されており、それが原因不明の火事で全焼したのだ。しかも契約は3ヶ月程度の短期契約だった。時価が幾らなのかは専門の鑑定人が調べればすぐ分かることだ。
保険が5000万付けられていても価値が1000万であれば1000万円しか支払われない。契約者から満額払うように強い請求があったが私は「1000万円しか支払わない」と拒否し、不満なら裁判に訴えたらどうかと話した。
おそらく契約者はホケン屋はMOF(元大蔵省、現金融庁)のOBである政治屋の介入にはヨワイと判断したのだろう。この時、口利きの政治屋が支払うよう「脅し」をかけてきたのは総額3000万円の支払だった。この時既に超過保険であることを認めていたのだ。
水増し請求額は3000万円マイナス1000万円即ち2000万円ということになる。
支払い義務のない2000万円という金額は気が遠くなるような大金だ。
超過保険
火災保険では1000万円の価値しかないものに5000万円のホケンをかけると超過保険になり4000万円は無効になる。火事になっても契約金額がそっくり支払われることはない。(住宅のような場合は特約で時価以上の補償をする場合もある)保険で「焼け太り」にならないようにしてある。

第二議員会館
この火事について当初若い担当者から調査結果の報告があったとき、長年のカンで容易ならざるものを感じ、直ちに私が直接担当することにしたのだ。若い社員には荷が重過ぎると思った。本来は逃げたい案件だが、結果的にこの判断は間違っていなかった。
自ら火災現場に赴き再度精査した。所轄の警察、消防署にも何回か足を運び、出火原因について係官から詳しい情報を聞いた。担当者からの口頭説明だけでは困難な交渉は到底ムリと判断した。この時警察からは「保険契約締結の経緯」について詳しく述べるように依頼されていた。警察・消防共、出火原因に疑問を抱いていた。
議員会館には初めて入った。入り口の守衛に名前を名乗ると直ぐ入ってよいとの事。既に連絡が取れていたと思われる。長い廊下の中ほど右側にその事務所があった。かなり広い部屋が二以上あった。
入り口に近い方は職員らしき若い男女が数人おり、私は奥の部屋に通された。ここが大先生の部屋らしかった。
大きなデスクの前にある革張りの立派な応接セットのシートに座らされた。何故か窓際には大きな双眼鏡が2つ置かれ中庭の向こうにある対面の部屋が観察できる様子だった。非常にイヤーな気持がした。
これでお互いに相手の動向を覗き見しあっているのかと憶測した。
ここで公設の第一秘書と面談した。先方の理不尽な要求に対して私は「弁護士を使って徹底抗戦する、こんな事を強行するとセンセイにキズがつくことになる‥それでもいいですな!」と強い口調で忠告した。

彼は急に話題を変え、Yという有名女優出身の議員が出版した本を私に示して「これは化け物だな」と云ったのを今でもはっきり覚えている。話は物別れに終わった。
彼はそれまで数回にわたり自動車電話から私に電話してきた。その時必ず「センセイと遊説?で車で回っている」と圧力をかけてきた。こんな脅しは私には通用しない。だが帰りがけに、このまま突っぱねたら会社に大きな迷惑がかかるのではないかと不安で一杯になった。急に心細くなり、得体の知れない恐怖におののいた。
この保険契約を販売した代理店や営業責任者等との軋轢も日増しに強まり、私は社内でも追い詰められていた。

後日談
保険金を支払う際の調書には鑑定書が必要になる。私は担当鑑定人に対して己がプロとして出来る鑑定結果をそのまま書けばよいと依頼した。確か900万円程度の損害額だった。後の上乗せ分は総て私の責任において支払うと云ったところ彼はビックリしていた。通常は上乗せ部分を含めて書くように依頼されているとの事。
勿論事前に担当役員や大蔵省の了解を取り付けてあったが、後日のため「政治屋から圧力をかけられたので不本意だが支払う」ということも明記しておいた。こんな処理はおそらく前代未聞だろう。
一件が落着した後、社内のエレベーターで社長のH氏とばったり顔を合わせた。たまたま乗っていたのは我々だけだった。私が軽く会釈すると彼は「今度のことは大変だったねぇ」とねぎらいの言葉をかけてきた。私は一切受け答えしなかったが少し驚いた。彼は事の顛末を知っていたのだ。私が直接社長に報告したことは一切なかったのでおそらく担当役員から耳に入ったのだろう。

大蔵省

皆さんはどうお考えですか?
この大物?老害議員は前回の選挙で落選した。とっくに80歳を過ぎ、トシもトシなのでさすがに再選はかなわなかったものと思われる。しかし、驚いた事に当時の第一秘書だったB氏がこのセンセイと同一選挙区で争い見事に?議員バッジをつけたのだった。
元大蔵省の高級?お役人だった国会議員がこんな事をやらかすのが政治屋の世界だ。
「あいつもやっているから、俺も‥」という意識しかないのか。真に情けない話だ。(04/03/27)
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MOF(元大蔵省)の役人
この時面談した役人は3名いる。監査官のM、保険2課係長のI、大臣官房文書課広報室長のTの各氏だ。
当時の大蔵大臣は故竹下氏である。当時の関係者全員の名刺を今でも保管してあるので総て実名を上げることが出来る。