癌研跡地の計画概要 賃貸住宅とフィットネス施設
どんな計画になるのか注目が集まっていた上池袋1丁目の癌研跡地。このほど計画をすすめているオリックス・リアルエステート(港区)とハウスメイトパートナーズ(豊島区)が概要を明らかにした。ガン研通りに面した敷地には住宅棟2棟(22階、8階)、商業棟(フィットネス施設)1棟(5階)の計画で、平成19年5月着工、平成21年6月完成の予定。現在事業者から地元住民に説明資料が配布されている。また、豊島区の防災公園も道路を隔てた西南側の敷地(飛び地含む)に計画されており、その工事は平成19年度内に完成予定だ。
建設業界紙によると、設計は安井建築設計事務所(千代田区)が担当、商業棟の1階には飲食店、物販サービスの店舗が入る予定。またフィットネス施設にはプール、マシンジム、スタジオなどが入る。住宅はすべて賃貸で約440戸(うち10戸は高齢者用優良住宅)。
豊島区は平成14年、跡地を購入した都市基盤整備公団に対して公益施設の導入検討を依頼した。その内容は高齢者福祉施設、子育て支援施設、健康増進施設、高齢者向け優良賃貸住宅、ファミリー向け賃貸住宅の5つ。平成16年、公団は独立行政法人都市再生機構に統合されたが平成18年1月、豊島区とファミリー向け賃貸住宅、高齢者向け優良賃貸住宅、介護予防機能を備えたフィットネス施設の3施設について導入の協定を結んだ。同年3月、その内容を含んだ計画を民間事業者から公募し7月にオリックス・リアルエステート及びハウスメイトパートナーズに決定した。9月に両者と70年間の定期借地契約を締結し、開発が行なわれる。
地元の宮仲町会会長・吉川太一郎さんは「住民が増えると言っても、賃貸住宅だから町会に入ってくれるかどうか疑問。フィットネス施設も、どの位賑わいにつながるのか、できてみないとわからない。それでも災害時は町会の防災施設を使うことになるだろうから、防災倉庫を置かせてくれないか、相談しているところ」と話している。オリックス・リアルエステートでは、「まずは地元の方に説明資料を個別に配布し説明し、地元から要望があれば説明会を開催する予定」と話している。
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