人と地球にやさしい“巣鴨” ソーラーアーケード整備
巣鴨駅前商店街振興組合(長島眞理事長)は“人にやさしい、地球にやさしいまち”をアピールするため、今週から既存の勾配アーケード屋根にソーラーパネルの設置工事を開始する。
商店街にある既存アーケードは平成3年に設置され、既に耐用年数の15年を超えており、建て替え等が検討されていた。また、昨年、国道17号線拡幅に伴う歩道整備事業が実施され、ユニバーサルデザインを取り入れた歩道空間整備が図られてきた。こうしたことから、巣鴨駅前商店街振興組合が昨年11月に国の少子高齢化等対応中小商業活性化事業へソーラーアーケード整備に関する内容で補助金申請し、12月に認定となった。完成は3月中旬を予定している。区も補助金を交付し、総額事業経費は1億7千万円(うち自己負担5800万円)となっている。
アーケードのソーラー化は全国でも珍しく、京都の伏見大手筋通り商店街、秋田県鹿角市商店街などわずかである。ソーラー化により得た電力を(株)東京電力へ売り、必要な電力を買う。節電効果としては、従来の商店街で使用する電力の10%の削減を見込んでいる。また、ソーラー化とあわせてアーケードの交差点部分の増設によるアーケードの連続化を図る。これは道路法施行令(第10条)の改正により、道路交差点部分のアーケード設置が可能となったため。雨が降っても濡れずに買い物ができ、歩行者通行量の10%程度の増加を期待し、商店街全体の年間売り上げを完成5年後に、平成18年度比5%の上昇を目標とした。このほかに、災害などで停電となった場合は直接電力供給できるという。
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