都会で田植え体験 朝日ほのぼのランド
「朝日ほのぼのランド」(巣鴨朝日町会、同青年部主催)で5月10日、恒例の田植えが行われた。子供たちは、土に、生き物に触れて、年間を通して農作物を作ることで太陽の素晴らしさ、水の作用等について学ぶことが出来た。
苗は、田舎の農家に御願いした。代かきが終わった田んぼに子供たちが入り、苗床を左手の手の平に乗せ、右手で3株~4株をつまむように分離して、右手の中指、薬指、人差し指で円形を作るように田んぼに苗を植え付けた。約234平米と田んぼは狭く、足跡に苗を植え付けるときには子供達は苦労をしていた。
子供達は、苗を手に素足で田圃の中に入っていき、「わーチョコレートみたい!」という子供がいれば、「気持ちいい!」と親指と薬指をすり抜ける泥の感触を味わいながら田植えを行った
加藤一敏前区長のとき(平成7年)、豊島区が取得した土地を地元朝日町会青年部が、田んぼとして利用したいと加藤区長に要望したところ図らずも「多様な利用の仕方があり、子供たちの情操教育に寄与して欲しい。大いに活用してもらいたい。」との返事をもらい、爾来、今日まで地元の子供達に田植えの経験等を行ってきている。
東京都の食料の自給率は、1%で一旦、経済情勢が悪化した場合、100人のうち99人は、食糧不足に見舞われる。
「朝日ほのぼのランド」によく来るお母さんは「ここでは、植物が育ってゆく様子をいつも観察できるのがいいですね」と話している。園長の犬飼さんは「朝、昼、帰宅後と仕事の合間に農園の様子を見回っている。農家の方に教えを受け、青年部の皆さんと一緒に面倒を見ています。実際に農作物を目で観て触れる場所があるのは貴重です。子供達に小魚や生き物を粗末に扱ったらその場で教えることが出来る場のあることは、子供達にとって非常に有難いことです」と話している。
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