新庁舎は旧日出小跡地に 高層マンションと合築 2014年度完成めざす
新庁舎はやはり旧日出小学校跡地に建設へ――。豊島区の新庁舎整備の検討のまとめ―整備方針(案)―が5月15日、豊島区議会の豊島副都心開発調査特別委員会で説明され、候補地を南池袋の旧日出小地区に絞って検討していくこととなった。今後区民説明会を開くなどし、今年度中に基本計画を策定し、2014年度の完成をめざすとしている。
今回の整備案では、南池袋2丁目の旧区立日出小学校跡地一帯8,337平米が候補地。構想では地上48階・地下三階建の高層マンションを建て、1・3~9階を区役所や区議会に、2階には民間事務所、10階以上を分譲マンションにする。
官民共同の再開発プロジェクトで総事業費は400億円超の見込み。区は庁舎面積の確保や内装整備で121億円の負担を生ずるが、現庁舎を定期借地権を設定して民間に貸すなどして対応するとしている。
豊島区役所本庁舎は築46年を経過し、23区では最も古く、20年前に建設基金を設置するなど、庁舎の建て替えが長年の懸案だったが、未曾有の財政難で190億円まであった基金もすべて取り崩すまでいっていた。2年前に新庁舎整備の素案をとりまとめ、現庁舎の場所での建て替えと、旧日出小跡地に移転する案で検討が進められてきた。
事業収支で見ると、現庁舎での建て替えだと43億円のマイナスで、旧日出小の再開発ビルだと10億円のプラス収入になるという。
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