振込め詐欺でお手柄 巣鴨署で2件、未然防止
「振り込め詐欺」の被害は、依然として増加傾向にあるが、警視庁は全庁を挙げて「振り込め詐欺」被害防止に諸対策を進めている。巣鴨警察署管内のコンビニで2件の未然防止があった。
1件は、3月10日午前11時35分頃、セブンイレブン豊島巣鴨店(店長岡部さん)で店員の芳野さんが勤務中、60歳前後の女性が大声で「どうやって振り込めばいいの…」と、店内ATM機コーナーの前で携帯電話で話しながら操作をしている被害者を発見。芳野さんは、被害者の様子がおかしく、肩に手を掛け当署作成のポスターを指差し、「振り込め詐欺」を知らせようとしたが女性が夢中になっているため無視された。
ところが、ATM機の操作を誤ったため画面が元に戻った。すかさず芳野さんは、女性に「振り込め詐欺ではないですか」と申し向けると「医療費の還付金が振り込まれるといわれたので手続きをしているが、操作が分からなくて…」と話した。そこで芳野さんは「それは振り込め詐欺ですよ。携帯電話とキャッシュカードを持たせて、ATM機コーナーに行かせ振り込ませる手口ですよ。本当かどうか区役所に確認してはどうですか」と申し受けたところ「確認します」といって帰宅した。帰宅後、豊島区役所保険課に問い合わせたところ「振り込め詐欺」とわかり110番通報し、吉野さんの功労が判明した。
2件目は、5月8日午後2時40分頃、「エーエム・ピーエム」(店長徳永さん、店員三原さん)の店内で携帯電話で話しながら操作している被害者を店員の三原さんが発見。様子がおかしいことから被害者と変わり携帯電話で話をしたところ、急に「誰だ!お前は。変われ!」との言動だったので、咄嗟に「振り込め詐欺」ではと思った。被害者に話しを聞くと「社会保険庁から還付金があるといわれ手続きをしている。操作が分からなくて…」と話し、徳永店長に知らせた。店長は「これは間違いなく振り込め詐欺です」と説得しても容易に信じようとしない被害者に対し「警察の人に来てもらって説明してもらいます」といって、巣鴨警察に通報し防犯係員駆けつけ「振り込め詐欺」の手口を説明したところ、ようやく被害者は「振り込め詐欺」に気付いた。徳永店長、三原さん達の機敏な対応で被害を未然に防止した。
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