合図は“ピロピロピロ” 小学校で防災訓練 緊急地震速報と連動
防災の日9月1日、区内2小学校(清和小・高南小)で、緊急地震速報を学校内放送に連動させた防災訓練が行なわれた。衛星回線を使用した緊急地震速報を校内放送に連動させる仕組みは、全国で初の取組だ。
豊島区は昨年度、防災無線から緊急地震速報を流せるシステムを取り入れ、区内全域で速報を聞くことができるようになった。しかし、区立小・中学校は、全教室に冷暖房が完備され、窓を開けて授業をすることがなくなり、防災無線からの緊急地震速報が教室内にはほぼ届かない状態だった。そこで、教室内でも緊急地震速報を聞くことができるようにと、学校の放送機器の交換に合わせ、区立小学校3校(上記2学校他豊成小)の校内放送と緊急地震速報を連動させた。
清和小学校の3年1組の教室では、「夏休みの思い出」を児童が発表している最中、ピロピロピロ♪と普段聞きなれない音が教室内に鳴り響いた。“地震が発生しました”の合図で児童たちは、机の下にもぐり、先生の指示に従いながら校庭へと避難した。
清和小学校の関本淳校長は、「今日聞いたピロロンといった音が聞こえたら、安全な場所で命を守るようにしましょう」と話した。6年生の男子は、「今日初めて聞いた。今までの訓練と違ってた」と語った。また、男子の母親は、「今日初めて緊急地震速報を知りました。どこにいても分かるように子どもにこの音をちゃんと覚えてほしい」と語った。
今後も、放送機器の交換時期に併せ、区立小・中学校に緊急地震速報と校内放送を連動させていく、としている。
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