“人世横丁”再開発 名前残してビル内に再現も
池袋の「人世横丁」は、10月31日をもって57年の歴史に幕を閉じた。本紙で昨年4月18日人世横丁商店会で出した小冊子を紹介したが、戦後の闇市から出発しサラリーマンに愛され異空間が消える。
商店会による飾り付け等来やすい雰囲気をつくり上げ朝日、読売新聞にも紹介され商店会にも多くの人が参集し賑わう一角となった。しかし、組合員の多くは高齢者が多く売払って高齢者住宅に入居したいとの要望も多く、これまで土地及び権利について買いたいとの話があったが成約までには到らなかった。
商店街が賑わうことが新聞等で知られ池袋商業組合との売買契約が成立した。昨年6月頃より、一軒一軒と店の灯りが消え、先月31日をもって「幸ちゃん寿司」も閉店した。幸ちゃん寿司オーナーの伊田さんは「淋しいが時代の流れで致し方ない」と語り、人世横丁商店会中村規久代前会長は「今思えばタイミング的にはベストな状態で売買が行えた。組合員の方に喜んでもらえるように大任を果たしほっとしています。今後は、近くにビルの一床を確保し人世横丁の名前を残すように現在話し合っている。開店するときには、是非とも来てもらいたい」と語った。移転先場所は東池袋1丁目23番地の1階に人世横丁の一部の店舗が移る。開店は4月上旬の予定。
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