成年後見制度費用助成事業 初めての利用者 サポートとしま
豊島区社会福祉協議会では、成年後見制度を利用したくても、経済的理由により、申立てをできない方に申立費用等を助成する「成年後見等開始審判申立費用助成事業」を平成19年7月より開始しているが、このほど、この制度の初めての利用者に後見開始の審判がなされ、後見人には、豊島社協・福祉サービス権利擁護支援室「サポートとしま」の専門相談担当弁護士が選任された。
この事業は、豊島区社会福祉協議会「サポートとしま」で実施している「地域福祉権利擁護事業」を利用されていた区民の方の遺志“「サポートとしま」の事業に役立てて”による寄付金(約1,033万円)を活用し、「成年後見等開始審判申立費用助成事業」として開始された。経済的理由等により法定後見制度の利用が困難な方を対象に、30万円を限度に申立てに係る費用を助成し、区民の権利擁護の推進を図る。
この4月、「サポートとしま」に数年前交通事故で夫を失った障害を持つ女性(50歳代)の父親(80歳代)から相談があった。本人は、 障害の症状が強く判断能力が著しく低下しており、入退院を繰り返していること、夫の事故の保険金請求処理が済んでいないこと、父親が保護者として生活の面倒を見てきたが高齢であること等から、本人の財産管理・身上監護を適切に行なうため法定後見の申立てをしたい。しかし、申立人となる父親は、経済的に申立て費用の捻出や申立て手続きを自ら行うことが困難であるため援助してほしいというものであった。
また来年の1月には、区立舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」で、劇団リーガル☆スターの「ボケてても、好きな人」が公演される。この演劇は、成年後見制度、借金問題、悪質商法等、一見難しい法律の話を、現役の司法書士が分かりやすく、かつ楽しく演じるもの。先着150人を無料招待、申し込みはサポートとしま事務局(3981-2940)までお問合せ下さい(締め切り12月5日)。また当日には、豊島区社会福祉協議会による成年後見無料相談会も同時に開催される。
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