2009年3月

第2804号 2009年3月18日号


池袋西口・地元の期待
 三宅満池袋西口商店街連合会長に聞く


 ――エチカ池袋のオープンが近づいてきましたが、地元の声をお聞かせください。

 三宅 地元商店街として大きく期待しています。昔だと、地下街だけに人が集まって、地上が寂しくなってしまうというようなふうに考える時代もありましたが、今は地域間の戦いといわれる時代ですから、池袋に新しい施設ができるということは、池袋の魅力が増すということ。商店街としても大歓迎です。池袋というと大きなターミナルですが、なんとなくマイナスイメージの繁華街と見られていました。エチカ池袋は日本を代表する最新流行の発信拠点である表参道に次ぐ2号店。これまでと違った層の人々に池袋に来ていただけるのではないかと思っています。たとえば池袋にも立教大がありますが、多くの学生は学校が終わると、よその街にいってしまうような感じがあったんですが、エチカによってそういう年代層の人もこの街に取り込んでいけるようになるのでは。新しいお客様に池袋を利用していただける。地域活性化の点からも大きなチャンスです。でも地下がいくら魅了的になっても、来街者に町を回遊していただかないと意味がない。地上の魅力を我々商店街がどう作っていくか。我々の努力が問われることになりますね。この1、2年が池袋西口の正念場になると思っています。

 ――池袋、とくに西口は都市機能の更新の遅れが懸念されていましたが、今度のことが都市再生の弾みに。

 三宅 そうですね。新しい施設という話がなかったですからね。タイミングのいいことに、池袋西口駅前広場の大改修が進んでいる。今の駅前は30年前からまったく変わってない。日本有数のターミナル駅に似つかわしくない。今度の計画では駅前に大きな広場ができてとても素敵な空間になります。池袋にくく人がびっくりするような駅前に。もうじき着工、来年には必ず完成します。まず駅前が元気にならないと周りに広がらない。エチカと新しい駅広場で池袋がより魅力的になるだろうと期待してます。

 ――エチカ出店に際して地元としてどのような要望を出されたのですか。

 三宅 出店の中身にはふれず、お客様に回遊性をもたせる導線の作りに協力してほしいと。ユニバーサルデザインを含めて人に、お客様にやさしい街を作っていくため、地下と地上がスムースに行き来ができるよう、地上口やエスカレーター、エレベーター設置などかなり言いました。ほとんど要望を受け入れていただきました。我々はいままで場所がいいのでお客様に気を使わなさ過ぎた面も。場所がよくて人がいっぱい来るのだから何とかなるという時代ではなくなりましたね。社会が変わってきているのに我々もあわせて変わっていかないと。地域間競争に勝つためにもここで気持ちを改めていかないと。

 ――街づくりの観点から要望したわけですね。

 三宅 新しい池袋を作っていくためにはそのほうがいいと思いました。地元の誰かが出店するというよりも向うのノウハウでいいものを作っていただくというほうが、今の池袋にとってはいいことではないでしょうか。地元で見られないような魅力あるお店を出してくれといいました。

 ――百年に一度の経済危機だといわれていますが、西口の商店は。 

 三宅 どこも一緒でしょ。このところ毎年危機だといわれていますから。池袋は、とくに西口は地元の人の経営しているお店も多く、人と人とが触れ合いながら買い物できる街として栄えてきました。そのあたりから池袋らしさを探し、作りながら元気な街にしてゆきたい。目に見えるシンボルがあるといいのですがね。その意味でもエチカさんには期待しています。今までと違う池袋目指して、新しいスタートの時だと思います。


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