小林氏が民主比例へ 東京10区、自民・民主の激戦
2日、衆院選東京10区に驚きのニュースが流れた。前回の郵政選挙で敗れて以来、国政復帰にむけて無所属で熱い活動を展開していた小林興起氏が小選挙区からの立候補を取りやめ、比例東京ブロックの民主党公認候補として出馬することとなった、と江端たかこ民主公認候補の事務所開きに応援に駆けつけた菅代表代行が明らかにした。
これにより、ここ東京10区の選挙情勢は一変した、と各マスコミもいっせいに書きたてている。
小泉郵政選挙のシンボル的扱いを受け大勝した自民・小池ゆりこ氏だが、今年はじめまでは「当選」、都議選を終えて「やや有利」、そして今回の小林氏の発表を受けて「互角」とまで報道されるようになっている。もちろん相手は民主・江端氏に対してである。この都議選を経て、このところ結束の見える豊島自民党の力で地域周り、ミニ集会開催に重点を置いて、地域に溶け込んでいるように見える小池氏だが、公明票を含めた組織力と地域性、知名度ではリードするものの、いつもの分かりやすいキャッチフレーズが見出せず、目に見えぬ「政権交代の風」相手に相当の危機感がある。
小林氏の名簿順位は小選挙区と重複立候補する同党候補よりも下位になるというが、小林氏がバッジをつける確率としては小選挙区よりも増したと考えられる。
前回選挙では新党日本から出馬して41,089(豊島区では24,304)獲得した小林氏の票の行方だが、「反小池氏の票、民主に流れる」、いや「もともと保守票、自民・小池氏にいく」と立場立場でまったく違う読みをする向きもあるが、小林氏の民主公認には、豊島、練馬の民主候補への支援が条件としてあげられているというから、もともと郵政自民議員との対決姿勢の強い小林氏の派手な動きが注目されることになるだろう。知名度の点で小池氏に大きく水を開けられている江端氏にとってはこの辺が好材料になると思われる。
この選挙区からは、共産・山本敏江氏、幸福実現・泉聡彦氏の立候補も予定されている。
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