2011年2月

第2887号 2011年2月9日号


高野区政初の1千億円超
 要因は生活保護費増など
 豊島区23年度予算案発表 10日から区議会定例会


 来年度の予算などが審議される10日からの平成23年第1回豊島区議会定例会をまえに平成23年度の豊島区予算案が発表された。

 それによると、豊島区の来年度の一般会計当初予算規模は、1,029億89百万円、特別会計を合わせると1,517億80百万円となり、前年度当初予算に比べ87億48百万円の増となっている。一般会計が1千億円を超えたのは平成10年度以来13年ぶりで高野区政では初めてとなる。

 予算規模が大きくなった要因は、生活保護費や子ども手当てなど扶助費が約35億円、公債費が約22億円、特別会計繰出金が約6億円、それぞれ増加したことによるもの。とくに生活保護費は一般会計予算の15パーセント、約150億円となる。

 高野区長も予算規模が大きくなったことについて「けっして箱物や過大な投資によるものではない。豊島区の身の丈にあった健全な予算」とコメントしている。

 区は今回の予算編成にあって「これまでの行財政改革の成果を十分に活用し、新たな区民要望可能な限り積極的に応える一方、先行きの不透明感をふまえて、可能な限り基金の取り崩しや起債の発行を抑制し、『身の丈』を踏まえた健全で堅実な予算となるよう努めた」、「区民生活にとって喫緊の課題である、福祉・保健・子育て・教育等の施策の充実に、そしてこれまでの施策の集大成としての『安全・安心創造都市』の実現に重点的に取り組むこととした」、「23年度から始まる後期基本計画やこれに基づく『未来戦略プラン2011』を実効あるものとするため、行財政改革の姿勢を今後も堅持し、引き続き負債の縮減、人件費の抑制、民間活力の活用、公共施設の再構築などの構造改革に取り組み、将来にわたり安定的かつ健全な財政基盤を構築し、一層スリムな行政経営を目指すこととする」との方針を示している。

 別表で、財政規模の対前年度比較、一般会計当初予算の推移、年度末負債残高の推移を掲載する。

 また予算案重点事業として39事業が示された。そのなかで新規事業としてあげられているのが区西部地域と東池袋地域を直接つなぐ路線バスを走らすという地域公共バス運行支援事業。3,100万円。江古田二又と池袋西口間で運行中の路線バスを東池袋方面、サンシャイン、日出通りまで延伸。3月試乗会・運行開始、23年から27年運行実施。


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