富士見台小、三冠受賞 読書活動で文科大臣賞 健康、環境教育につづいて
都内の公立小学校で唯一、豊島区立富士見台小学校(南長崎1-10-5)が「子どもの読書活動優秀実践校」として、文部科学大臣賞を受賞した。同校は、今年度に「東京都教育委員会表彰『健康づくり優良校』(学校給食分野)」と、「環境教育優良校賞」の二つも賞を受賞しており、今回の受賞により、みごと三冠を達成、学校関係者を喜ばしている。
富士見台小学校は、「元気いっぱい さわやか笑顔 かがやくひとみで 未知にチャレンジ」を教育目標に掲げている。今回の三冠は、教育活動の重点項目の(1)「体づくりの推進」、(2)「都市型環境教育の推進」、(3)「読書活動の充実」にあたる。
(1)「体づくりの推進」では、学校給食で、生産者と交流し、農地が無い本区において地産地消や環境への意識を高めた。また、物語に登場するメニューをアレンジしたメニューで、子ども達が興味を持って楽しく食べられる工夫を凝らした。これら「食育」を重視した教育活動が評価され「健康づくり優良校」の受賞となった。
(2)「都市型環境教育の推進」では、同校は以前から環境学習、エコ活動に力をいれており、「Noテレビ・Noゲームデー」を設け、CO2削減のため家庭でも節電に励んでいる。活動の中心は「エコ委員」。この委員会は子ども達の発案で設立された。これら、子ども達が自発的にエコに取り組む姿勢が評価され、「環境教育優良校賞」の受賞に繋がった。
(3)「読書活動の充実」では、朝の読書タイムや保護者・地域の方からの読み聞かせを取り入れるなど、読書活動を通して、子どもたちが読書の楽しさを味わい、想像力や感性を磨き、心情を豊かにするとともに、知性や思考力を高めている。図書委員会を中心に学校全体で読書活動に力を入れ、児童が読書に生き生きと取り組んでいるのが特徴。この児童が積極的に読書活動を行う取り組みが評価され、都内の公立小学校で唯一の「子どもの読書活動優秀実践校」の受賞となった。
今回の三冠受賞について、富士見台小学校の須藤和子校長は、「今までの取組が、評価され、このような三つの賞をいただくことができた。これからも、子ども一人ひとりが伸びるよう、教職員と保護者、地域が一丸となって教育活動に取り組んでいく」と。
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