991億9,100万円 3年ぶりのマイナス予算 平成24年度豊島区予算 17日から区議会定例会
来年度の予算などが審議される17日からの平成24年第1回豊島区議会定例会を前に平成24年度豊島区予算案が発表された。
それによると、豊島区の来年度の一般会計当初予算規模は、991億91百万円、前年度に比べ37億98百万円の減、3年ぶりの3.7パーセントマイナス予算となっている。内訳は人件費208億2百万円(対前年度比3.5パーセント減)、事業費665億62百万円(同4.7パーセント減)、投資的経費118億28百万円(同2.1パーセント増)で、特別会計(国民健康保険事業会計、後期高齢者医療会計、介護保険事業会計)を含めた財政規模は1,505億99百万円、前年度当初予算に比べ11億80百万円の減、0.8パーセントのマイナスとなっている。
一般会計予算が3年ぶりに減少となった要因は、公債費が約29億円、人件費が約8億円、扶助費が子ども手当の制度見直しなどにより約7億円、それぞれ減少するなどによる。財源対策として財政調整基金から約19億円の取り崩しを行っており、3年連続の繰り入れとなっている。
区は今回の予算編成にあたって「新たな区民要望に可能な限り積極的に応える一方、震災を契機とした防災対策の強化、区民生活にとっての喫緊の課題である、福祉・健康・子育て・教育等の施策の充実に、そしてWHОセーフコミュニティの認証取得を契機に、これまでの施策の集大成としての『安全・安心創造都市』の実現に積極的に取り組むこととした」「景気の回復による歳入環境の大きな好転は考えにくく、厳しい財政状況が続くと見込まれることから安定的かつ健全な財政基盤の構築が急務となっている。そのため『未来戦略推進プラン』に基づき、行財政改革の姿勢をこれまで以上に徹底し、負債の縮減、人件費の抑制、民間活力の活用、公共施設の再構築などの構造改革に積極的に取り組み、一層スリムで効率的な行政運営を目指す」との方針をしめしている。
別表は財政規模の対前年度比較、一般会計当初予算の推移、年度末負債残高の推移である。
また予算案重点事業として34事業が示された。内訳はセーフコミュニティ6、震災対策5、福祉・健康6、子ども3、教育4、文化3、環境2、都市再生4、新たな行政サービス拠点の整備2――となっている。この重点事業のなかでセーフコミュニティ関連事業は16となっている。(重点事業の詳細は次号に)
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