中央図書館に大臣賞 子どもの読書活動優秀実践
子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動について、優れた実践を行っている学校、図書館および民間施設ならびに個人に対して文部科学省は毎年度表彰を行っているが、このほど豊島区立中央図書館が取り組んでいる「児童が図書館と本に親しむための活動」が認められ、平成24年度「子どもの読書活動優秀実践図書館」として文部科学大臣表彰を受賞した。
平成24年度は、図書館については豊島区立中央図書館のほか、全国46館が選ばれた。23区においては豊島区のみ受賞した。
受賞対象となったのは、豊島区立中央図書館における「おはなし会」「図書館タンテイ」「キラキラたまごボックス」「ボランティア人材バンクの設立」などの活動が。
なかでも「図書館タンテイ」は、昨年の夏休み(7月下旬)に実施されたイベントで、ヒントを頼りに図書館内を巡るクイズラリー。実際に本を読まないと解けない問題や、書棚から指定された本を探すミッションをこなすことにより、子どもたちに本や図書館の楽しさを体験させる内容だった。約一週間と短期間にもかかわらず、低学年・高学年向けコースにのべ229名が参加し好評を得た。
「キラキラたまごボックス」は、昨年5月から始まった情報交換箱。子どもたちがおすすめする本やリクエストなどを自由にイラストや文章などで書き、設置してあるポストへ投函すると、図書館職員が返事を書き館内に掲示する。これにより、子どもの関心を把握したり、子どもが発信したことに職員が応じることで、子どもたちと職員のコミュニケーションを築くことに役立っている。
「キラキラたまごボックス」の名称も、子どもたちのアイデアによるなど、計画段階から子どもたちと協力してつくりあげてきた。また、「ボランティア人材バンク」は平成23年度から実施した事業で、読み聞かせボランティアを養成し、人材バンクに登録、区内子ども施設等のおはなし会への派遣を行っている。
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