セーフコミュ認証決定 区民200人集い交付式
豊島区のセーフコミュニティの認証取得が正式に決まった5月8日、セーフコミュニティアジア認証センターの審査員、趙埈佖(チョウ・ジュンピル)氏が豊島区を訪れ、審査結果報告とともにセーフコミュニティ認証決定通知書の交付式が行われた。東京では初、日本全国でも5都市目の認証で、全世界では約270の都市が認証されている。認証式は11月28日に行われることになっている。
交付式の会場となった区民センター文化ホールには、セーフコミュニティの認証取得に取り組んできた区民を中心に、約200人が集った。
審査報告結果について、趙氏は「豊島区は、認証についての指標を十分に満たしている。11月28日に正式にセーフコミュニティのメンバーになることをうれしく思う。」と、認証取得の決定にあたり非常に高い評価をいただいた。さらに、「セーフコミュニティは、100%安心な街になったということではなく、継続的、持続的に取り組む基盤ができたということ。区民の皆さんとさらに安全安心な街づくりを推進してください」と今後の期待を述べた。
高野之夫豊島区長は、「待ちに待った、認証決定の通知をいただく日を迎えた。街を愛し、安全安心に取り組んできた区民の皆さんのおかげで今日がある。大都市東京では初めての認証取得決定。引き続き、みなさんのご協力をお願いしたい」と喜びを語った。
豊島区は、平成22年2月より、区制施行80周年を迎える今年をめどに、WHO(世界保健機関)協働センターが推進するセーフコミュニティの認証取得を目指し、取り組んできた。
セーフコミュニティとは、「けがや事故等は、決して偶然の結果ではなく、原因を究明することで予防できる」という考え方のもと、地域のコミュニティや絆を広げながら、生活の安全と健康の質を高めていくまちづくり活動。同協働センターでは、一定の基準を満たし、将来にわたって予防活動を継続していく能力を持つ都市を「セーフコミュニティ」として認証している。
豊島区では、各種活動の中心になる地域団体の方々約100名による「セーフコミュニティ推進協議会」を設置。「高齢者」「障害者」「児童虐待」「繁華街」「地震対策」など11項目の重点テーマに対し、それぞれ対策委員会を設置し、データ分析を踏まえ、官民一体となっての取り組みを約2年間展開。2月2日からの3日間には、セーフコミュニティ認証取得に向けての現地審査が行われた。
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