勇壮に長崎獅子舞 新舞「鈴の緒奉納舞」も
豊島区指定無形文化財の民俗芸能「長崎獅子舞」が5月13日の日曜日、西武池袋線椎名町駅前の長崎神社(長崎1-9)で奉納された。
この日は午前11時から長崎神社拝殿で清めの舞「ふんごみ(踏み込みの意)」、そのあと長崎神社周辺の町内を練り歩きながら舞を披露する「道行」、神社境内へ戻り、境内に設けられた「もがり(作られた聖域)」と呼ばれる場所で舞が演じられた。今年は、「もがり」で行われる平舞・笹舞・花舞の3幕に加え、「鈴の緒奉納舞」という新しい舞が披露された。また、もうひとつの豊島区指定無形民俗文化財である「冨士元囃子」が同じ場で初めて演じられ、民俗芸能ファンを喜ばせた。
長崎獅子舞は、元禄年間(1688年~1703年)から、五穀豊穣と悪疫退散を祈る農耕儀礼として伝承される民俗芸能。かつてこの地域(旧長崎村)が、江戸の近郊農村として発展してきた面影を残すもので、農村風景が失われた現在も、毎年5月の第2日曜日に長崎神社の祭礼で奉納されている。
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