2012年5月

第2945号 2012年5月30日号


カンボジアから勲章
 再生自転車海外譲与活動


 高野之夫豊島区長が会長を務める再生自転車海外譲与自治体連絡会(通称:「ムコーバ」)に、カンボジア王国より友好勲章が贈られた。授与式は5月17日、カンボジア王国大使館(港区赤坂)で開催され、高野区長が出席し、同国のホー・モニロット特命全権大使より感謝の言葉とともに友好勲章が授与された。ムコーバに勲章が贈られたのは初めて。

 ムコーバは、豊島区を含めた全国12の自治体(豊島区、文京区、大田区、世田谷区、練馬区、荒川区、武蔵野市、さいたま市、川口市、上尾市、静岡市、広島市)と、家族計画・母子保健分野の国際NGOである公益財団法人ジョイセフで構成される組織。平成元年の発足以来、四半世紀の長きに渡り、引き取り手のない放置自転車を再生整備し、開発途上国に対する譲与を続けてきた。再生自転車は、現地で医療・母子保健活動に従事する人々の「命の足」として、大切に使われている。

 これまでにムコーバは91の国と地域へ、計69,135台の再生自転車を譲与してきた。このうちカンボジア王国へは3,425台を譲与。昨年度は、技術指導者をプノンペンに派遣し、現地のスタッフ10人に対し、自転車の組み立てや修理・メンテナンス等の技術を指導。こうした国際貢献が同国に高く評価された。

 豊島区では、昭和63年(1988年)、他の自治体に先駆け、駅前などに放置された引取り手のない自転車を再生しマレーシア等に寄贈。これを契機に翌年、豊島区の呼びかけにより、当初6の自治体とジョイセフで再生自転車海外譲与自治体連絡会(ムコーバ)を発足。ムコーバは、「再生自転車」をアジア・アフリカなどの開発途上国へ無償譲与し、現地の看護師・保健師らの交通手段として利用してもらう活動を通じて、譲与先の国や地域での福祉の向上・増進を図り、国際協力に寄与することを目的としている。発足以来、豊島区交通対策課が事務局を行っている。

 高野区長は「ムコーバの再生自転車は、母子保健や医療の分野に従事している人の大切な交通手段として喜んで活用されている。今後も、できる限りの協力を続けていきたい」と語り、ホー・モニロット特命全権大使は「日本とカンボジアの友情のために引き続き、ご協力いただきたい。」と述べた。


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