母親劇団 “演劇は楽しい!” 「ママス☆カカス」
16年前に豊島区立池袋幼稚園で園児の母親が、こどもたちに楽しいお話を伝えたいという思いから結成された劇団「ママス☆カカス」(代表・大月文子さん)。
構成メンバーはみな子育て中の母親で、こどもが学校に通っている平日の午前中に練習を行い、毎年オリジナル作品を創作し、年を重ねるごとに評判を呼び、今では活動の場を小学校、幼稚園、保育園、区民ホールに拡げている。代表作に「西遊記」「注文の多い料理店」「ヤマトタケル」「風の又三郎」「猫の事務所」などがある。
ママス☆カカスが創る舞台の特色は「楽しく おもしろく」、「どんな年齢の子でも、ともに楽しめるお話」「オリジナルの台本、音楽」であると、ファンも多い人気劇である。
メンバーに活動への思いを聞いてみた。
「演劇を見るということは経験が必要です。毎年上演をしているある学校は、こどもたちがすっと演劇に入っていく事が出来るようになりました。そのような共有空間を作り出せると不思議と演じ手である私達との交流が生まれます。そして共通した情感が生まれ、より舞台が面白く想像力(創造力)溢れるものになります」
「学校で演劇鑑賞をするという経験は、同じ物語り(感動、体験)を生徒、先生が共有するという事です。私達はこのような「物語りの共有」をとても大切な事と感じています。情感の伝達は同じ空間/時間を過ごす事でしか作り出せないものとこれまでの活動が教えてくれました」
「からだ、声、こころを使う演劇。演劇指導の際、私達は『演じる』を次のように考えています。こどもたちがおどろきや淋しさ、怒り、笑いの感情のドラマに身を置き、それを他人に伝えていく表現を学び取ること。それに伝える喜びを表現すること」
「演じることをとおして、演劇は楽しいもの、自分にも参加できるものという事を肌で感じてもらいたい、私達はこのように思い指導に当たらせていただいております」
(写真は11月21日、高松小学校にて上演、宮澤賢治 「猫の事務所」)
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