「国民皆保険守る」 豊島区医師会新年会
豊島区の地域医療を支える豊島区医師会(渡邉伸介会長)恒例の新年祝賀会が1月26日午後2時から池袋西口のホテルメトロポリタンで、高野区長はじめ日本医師会、東京都医師会、国・都・区の議員、行政幹部らたくさんの来賓を迎えて開かれた。
この日の開会の辞は平塚卓副会長、乾杯は岡野晃議長、閉会の辞は清水充副委員長がつとめた。司会は後藤伊織理事、平井大理事。
年頭のあいさつに立った渡邉会長は「日本の国民皆保険制度存続に危機が迫っています。ひとつは社会保障の削減・制限が盛り込まれた『社会保障制度改革推進法』であり、ひとつはTPP参加問題です。今年は世界に冠たる国民皆保険制度を守ることに全力を注いでいく一年となります」と語った=要旨別掲。
豊島区医師会は、約430人の医師から構成され、救急医療、休日診療、予防接種、住民 検診の他、かかりつけ医推進事業、在宅難病訪問診療事業、介護保険活動、産業医活動、健康スポーツ医活動を行っている。
【渡邉会長年頭あいさつ】豊島区医師会は昨年4月1日より社団法人から公益社団法人へと移行しました。公益認定の要件として『公益目的事業比率が50パーセント以上』が求められていますが、豊島区医師会は公益目的事業比率が97.3パーセントと高く、いわゆる収益事業はありません。
その公益目的事業内容とは、『豊島区民を中心に地域住民の健康推進と公衆衛生向上を目指す』であり、各種検診・予防接種・学校保健・訪問看護ステーション等多くの事業からなっています。これからも区民のために開かれた医師会に向けて努力してまいります。
さて高齢化社会を迎え、行政や他職種の代表者による『豊島区在宅医療連絡推進会議』を開き、在宅医療を検討してきましたが、ここでコーディネーターの必要性が認識され、昨年10月1日より豊島区の協力のもと『豊島区在宅医療相談窓口』を豊島区医師会館6階に開設しました。
2名のソーシャルワーカーが退院後の不安のある方や、在宅医療の生活全般の相談・支援にあたりますので、気軽にご連絡ください。
ところで、日本の国民皆保険制度は、いつでも、どこでも受診可能な世界一の制度であり、長寿国の一因ともなっています。国の医療費も米国の半分で済んでいます。しかしこの制度存続に危機が迫っています。ひとつは社会保障の削減・制限が盛り込まれた『社会保障制度改革推進法』であり、ひとつはTPP参加問題です。
今年は世界に冠たる国民皆保険制度を守ることに全力を注いでいく一年となります。
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