2013年3月

第2980号 2013年3月6日号


「震災を風化させない」
 9日、豊島区防災フォーラム


 「豊島区防災フォーラム ~1・17神戸から3・11東日本 そして未来へ~」(主催・豊島区、豊島区教育委員会)が3月9日午後2時から池袋西口公園で開催される。若者の「震災を風化させない」という気持ちが次々と繋がり、防災をテーマに活動する人々の出会いと交流の場の実現となったフォーラムで、当日は、被災地からのアピールに石巻西高校の生徒たちも参加する。

 今回のフォーラムは、区立千川中学校(小林豊茂校長)の防災教育の取り組みがきっかけ。千川中学校は豊島教育委員会研究推進校として、この2年間「防災教育」に取り組んできた。昨年の夏休み期間中には希望者を対象にD級ポンプ訓練や宿泊防災訓練を地域の消防団などの協力により計7日間実施している。 2学期には、阪神・淡路大震災を語り継ぐ活動をしている防災コーディネーター京町(みやこ)さんを講師に招き「道徳授業地区公開講座」も実施。京町さんは、阪神淡路大震災で実家が全壊、妊娠8か月でボランティアに参加した経験を持ち、その年に神戸で長男が生まれている。

 千川中学校では、防災教育の成果を広く区内外に披露するため、3月9日に池袋西口公園で、生徒による活動報告、D級ポンプ操作、合唱などの成果発表を行うことを計画していた。

 そのことを知った京町さんは、「長男が通う都立大泉桜高校が、昨年12月にNHK『シンサイミライ学校』の企画を通じて、神戸の舞子高校、宮城の石巻西高校と防災について共に学び、交流をしており、被災地を訪れた高校生たちが、今、現地で学んだことを多くの人に伝える場を強く欲している」ことを小林校長に伝え、3月9日の成果発表会で一緒に取り組みを紹介することとなった。

 その後、区内の大学、高校、中学、そして他県の高校などにも輪が広がり、3月9日の防災フォーラムは「1・17神戸から3・11東日本 そして未来へ」をテーマに若い力が集結して開催される。

 さらに、防災フォーラムの開始前、午後0時20分からは千川中学校体育館で「公開授業<石巻西高校からの復興メッセージ>」も開催され、「東京の若者たちにも震災を伝えたい」という強い思いを抱く、石巻西高校の齋藤校長とともに3人の生徒が授業を行い、復興への取り組みと支援や生徒からのメッセージが発表される。


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