椎名町駅発車メロディー
「おれは怪物くんだ」に変更
西武池袋線椎名町駅の発車メロディーが3月16日の初電から「おれは怪物くんだ」に変更された。
今回の発車メロディー変更は、西武鉄道株式会社と豊島区が共同で進めてきた橋上駅舎・自由通路設置などの駅周辺整備事業が竣工したことを記念して行われた。
同駅名の「椎名町」は、現在の豊島区南長崎地域の旧町名。昭和20年代後半から30年代にかけては手塚治虫氏、藤子・F・不二雄氏、藤子不二雄(A)氏、石ノ森章太郎氏、赤塚不二夫氏など、日本を代表するマンガ家たちが住み集い、青春時代を過ごしたアパート「トキワ荘」があった地域として知られている。
発車メロディーに採用された「おれは怪物くんだ」は、藤子不二雄(A)氏作「怪物くん」のテレビアニメ放映時（昭和43～44年放映）のオープニングテーマ曲で藤子不二雄(A)氏自らが作詞したもの（作曲は筒美京平氏）。怪物くんの主題歌を発車メロディーに使用することで、西武鉄道はトキワ荘のあった街のPRに協力。これまでも同駅では、トキワ荘の壁画やゆかりの地への案内板などを設置し、トキワ荘のあった街への玄関口として、地域文化の情報発信を行ってきた。
初日、駅北口では、トキワ荘のあった地域で構成する「トキワ荘通り協働プロジェクト協議会」の方々が発車メロディーのデビュー記念としてトキワ荘関連グッズなどを販売し、チラシ・ポスターなどで発車メロディーの周知を図った。同協議会はこれまでもトキワ荘でのマンガ家たちの活動を地域文化として継承。マンガ家のゆかりの地を楽しみながら回遊できるような取り組みを進めており、発車メロディーの変更も要望していた。怪物くんへの発車メロディー変更により、トキワ荘のあった街の夢がまた一つ叶った。
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