2013年5月

第2989号 2013年5月15日号


“色彩のパレード”
 婦人之友110周年表紙絵展


 婦人之友社(本社・西池袋2-20-2)は、1903年に『家庭之友(後に「婦人之友」へ改題)』を創刊、今年で110周年を迎えたのを記念して5月21日から26日まで「色彩のパレード 婦人之友表紙と子供之友原画展」を西池袋の自由学園明日館で開催する。午前10時から午後7時まで(入場は午後6時30分まで)。)入場料:一般700円、大学・高校生300円(中学生以下無料)。

 明治末から現在に至るまでの『婦人之友』表紙画と『子供之友』の原画180点を一堂に展示(婦人之友:展示画家 平福百穗、熊谷守一、小倉遊亀、東山魁夷、藤田嗣治ほか72名110点、子供之友:展示画家 竹久夢二、村山知義、北澤楽天ほか29名70点)。うち40点ほどは初公開となり、都内では『婦人之友』については20年ぶり、『子供之友』については27年ぶりの展覧会となる。

 表紙画の始まりは、創刊当初、文字のみであった表紙を、季節の風物で装いたいと願った同社の創立者である羽仁吉一・もと子夫妻による日本画家・平福百穗氏への依頼がきっかけ。平福氏は、当時画壇の新鋭として注目を惹いており、婦人雑誌といえば女性の顔が主流の中、本誌にて本格“山水花鳥スタイル”を描き続け、雑誌の顔とした。トップバッターとして雑誌を飾ってから、実に20年近く毎号絵筆をふるい、以後その伝統は多くの画家によって、今日まで受け継がれている。

 原画展の会場となる自由学園明日館は、『婦人之友』の主張する教育を実現する場として、1921年に羽仁吉一・もと子氏が設立した自由学園の開校の地、フランク・ロイド・ライトの建築で重要文化財に指定されている。展示は明日館の空間を生かし、落ちついたしつらえに。ゆったりとした雰囲気の中で作品を鑑賞することができる。

 開催期間中の25日には、「つみきで何ができるかな」「小ばなしと絵本のよみきかせ」といったワークショップも開催される。

 婦人之友社の担当者は、「日本画、洋画の近代を代表する大勢の画家達が、表紙画をどのように描き継いでいったのか、また表紙に寄せる画家の思いなどが伝わってきます。小品ではありますが見応えのある展示になっています。色彩のパレードという今回のタイトルにふさわしい、風物、色彩をお楽しみください」と来場を呼び掛けている。

 雑誌『婦人之友』は、1903年(明治36年)に創刊。「よい家庭がよい社会をつくる」という信念を持って生活の理想や疑問を読者と分かちあってきた。それに対し、『子供之友』は、1914年(大正3年)に子供向けの絵雑誌として創刊され、1943年(昭和18)に第二次世界大戦下の用紙逼迫により休刊するまで30年間、その題材の新鮮さと豊かな芸術性、さらに健康で楽しい生活絵本として多くの子どもに愛読された。


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