大正大「鴨台さざえ堂」 巣鴨に新観光名所が誕生
豊島区の新たな観光名所が誕生した。巣鴨・庚申塚通りの大正大学キャンパス内に「鴨台(おうだい)さざえ堂」(正式名称・すがも鴨台観音堂)が完成、5月18日にたくさんの大学や区、地元町会・商店会の関係者が参加して落慶式が行われた。
「鴨台さざえ堂」は高さ約19メートルの鉄筋コンクリート造り。八角・三匝の階堂で、堂内の回廊は「会津さざえ堂」に倣って往路と復路が交わることのない二重らせん構造になっている。巻貝のサザエから「さざえ堂」に。頂上階に本尊である聖観自在菩薩(鴨台観音)が安置されている。最上階には日本画の大家・千住博氏の作品「瀧」、下り階段にも「色瀧」の壁画が描かれて訪れた人の心を打つ。夜、内部照明に浮かぶ姿は、「幻想的で極楽もかくやと思わせる」情緒豊かな風景を作りあげている。
さざえ堂は堂内を三巡するだけでご利益が得られるとして江戸後期に流行した建物。大正大学と地元の関係者は、たくさんの人が訪れて、巣鴨地蔵通りから庚申塚通りまで賑わいが続くことで街の活性化に弾みがつくと期待している。
大正大学では「これから地域を志向し、地域とつながり社会に貢献する大学として、機能別分化を推進し、特色ある教育活動によって地域の人々が豊かで幸せな生活がおくれるよう、自治体や地元の人々とともに街づくりを行っていくことを決意し、高らかに宣言したい」としている。
またこの日、鴨台さざえ堂近くの庚申塚通りに宮城・南三陸町のアンテナショップ「南三陸さんさん商店街すがも店」がオープン。被災地支援を続けている大正大学の新たな支援で。特産のイクラの醤油付けやアワビのビン詰め、復興祈念グッズなど約70点を扱うお店。大正大学の子会社が運営にあたり、土日祝日に開店する。
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