2013年5月

第2990号 2013年5月22日号


明日につながる商店街
 駒込染井銀座商店街


 「街の活性化へは仕掛けが必要」という高埜理事長。その一つが空き店舗を活用し作り上げたコミュニティスペース。「ベーカリーカフェあうる」駒込福祉作業所と共同運営しています。高埜理事長は「最初は障害のある人たちの雇用の場所と考えていました。地域の方の利用も増え想像しなかった効果も見え始めたのです。子育て中のお母さんが多く活用するようになり、赤ちゃんを常連の高齢者があやす。『私が見ているから買い物行ってきな』という支援の輪が出来上がっていったのです。」「この空間ができた事で若い方がカフェに頻繁に来るのを見かけるようになりました」と松村会長。障害を持つ人に優しいスペースは高齢者や若いママにも使いやすい居心地の良い空間だったのです。商店街が中心となって町に優しさが広がったのです。

 活性化への仕掛けはそれだけに留まりません。「駒込は染井吉野桜発祥の地。全国に発信するために 桜のイメージに合う純米吟醸酒「染井櫻」を作り12年目を迎えました。また桜そのものの普及にも尽力を注ぎます」と高埜理事長。「実は駒込6丁目付近は都市化のため大木の桜が少ないのです」と松村会長。

 そこで多くの家庭で桜を育ててもらおうと毎年実施する「染井桜開花まつり」では200本の桜の苗木を来場者にプレゼント。高埜理事長は「苗木を配り始めて約10年。上空から見たら そろそろ駒込の町がピンク色に染まっているのでは?」と笑顔でお話頂きました。「駒込6丁目には、桜の苗床があります。駒込で生まれ育った生粋の染井吉野桜を全国へ発信していきたい、昨年は福島県の猪苗代町に苗木が初のお嫁入りを果たしました」と松村会長。「桜を通して地方との繋がりができました。これを機会に交流を深めていきたいと思っています」と高埜理事長。

 桜はいまや駒込と地方をつなぐ役割を果たしています。駒込の町は人と人との繋がりを何よりも大切にし、その思いは心をさくら色に染めているのです。

 *なお、この対談の様子は「明日につながる街づくり」(としまチャンネル(111ch)5月16日~毎日放送)で放送されます。


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