「ぶらり中山道巣鴨」発刊 雑司が谷編に続く第2弾 著者は伊藤榮洪氏
豊島区は、豊島区図書館専門研究員を務める伊藤榮洪氏著の『ぶらり中山道巣鴨―歴史・文学散歩』を刊行した(177ページ、価格600円、1,000部)。
区制施行80周年記念事業の一つとして発行されたものであり、内容は現在も来街者の多い巣鴨地区とその周辺の歴史文化。本を片手にまち歩きができるようポケットに入る小型サイズに仕上げられている。
豊島区はかつて「西巣鴨町」と「巣鴨町」と呼ばれる地域が全体の半分を超えたという歴史もあり、現在も来街者の多い土地。特に、高岩寺がある巣鴨地蔵通り商店街周辺は、「おばあちゃんの原宿」として、多くの高齢者で賑わっている。
この活気にあふれる巣鴨のまちについて、現在の様子や歴史文化を交えながら紹介。道筋も示されているので、本を読んでいるだけでも、まるで豊島区巣鴨周辺を散策しているような気分になる。ところどころに巣鴨の魅力や歴史がちりばめられ、例年11月初旬に行われている「菊まつり」の伝統や高岩寺の「とげぬき地蔵」の由来等についても知ることができる。また、高村光太郎や岡倉天心をはじめ幕末・明治期に活躍した著名人が眠る染井霊園もこの地にある。書籍内では彼らの紹介とともに、付録として案内図も付いている。霊園に眠る過去の偉人に思いを馳せながら、ゆったりと散策するのも良いかもしれない。
巣鴨の魅力が凝縮された当書籍は、区内区立図書館7館、行政情報コーナー、郷土資料館、雑司が谷案内処で購入することができる。ちなみに、副都心線開通を記念し、2010年に刊行された『ぶらり雑司が谷―文学散歩』(500円)についても合わせて好評発売中だ。
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