2013年6月

第2992号 2013年6月12日号


人命救助で総監感謝状
 お手柄二人、巣鴨駅前でビル火災


 豊島消防署(荒井弘署長)は6月5日、人命救助に協力した2名の方に、豊島消防署内で「消防総監感謝状」を贈呈した。

 同時に、豊島消防署では、現場で火災を発見し、人命救助を行った会社員に火災を知らせた(その後、交番にも通報)後に、現場を立ち去った女子学生についても感謝状を差し上げたいと探している。

 今回消防総監感謝状受けたのは杉坂雅美氏(54)、吉田茂雄氏(40)。6月3日、巣鴨駅前で通学途上の女子学生が、ビルの窓から白煙が揚がっているのを発見し、現場を通りかかった杉坂さんと吉田さんに、建物から煙が出ており、3階で男の人が助けを求めていると知らせました。この女子学生は、その後、巣鴨駅前の交番にも火災を知らせた後、現場から立ち去っています。

 知らせを受けた杉坂さんらは、建物の3、4階部分からモウモウと噴き出すと煙と、3階の窓から顔を出して、助けを求めている高齢の男性を発見しました。杉坂さんは、すぐに携帯電話で119番通報すると伴に、吉田さんと男性を助けようと建物の屋内階段を使って建物内に進入しました。 3階の階段踊り場まで行くと、立ち込める煙の中に高齢の男性がうずくまっていたので、男性を前後に挟み込み、杉坂さんは男性が倒れないよう前方から、吉田さんは後ろから介助しながら、階段を慎重に降り進み、地上まで救助したものです。救助された男性は、高齢(75)で、階段室までは、自力で這い出たものの、恐怖で体が動かなくなり、必死に助けを求めたものです。また、最も早く現場に到着した巣鴨出張所の隊員は、到着時には、階段内にも多量の煙が入り込み、内部の確認も困難な状況であったと報告しており、救助が遅れれば、男性の生死にもかかわった。

 幸い、救助された男性は煙を吸ったものの、大きな怪我等はなく、入院等も必要なかった。杉坂さん、吉田さんとも、助けなければという思いで必死に活動しており、後から考えれば良く建物の中に入れたものだと、当時の様子を語っている。


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