2013年6月

第2994号 2013年6月26日号


都議選 自公が完全勝利
 自民・堀宏道氏トップ当選
 公明・長橋氏4期目、共産・米倉氏


 各党が夏の参院選の前哨戦と位置付けてしのぎを削った東京都議会選挙は23日に投開票が行われ、都議会全体でみると自民党が59人全員当選、第1党に復帰した。公明党も23人全員が当選し全127議席のうち両党で過半数64をうわまわり、勢力図は大きく変わった。猪瀬都知事としっくりいっていないと言われる都議会自民党との綱引きが注目されるところだ。

 今回の選挙でもっとも目を引くところは過去2番目、43.50%という投票率の低さだろう。都政におけるこれといった争点もなく、非自民の受け皿のないところで、国政の状況から自民圧勝の報道が先歩きした分、有権者の投票意識は薄れた。自民が支持されたとはいう声をどこからも聞こえない。これまで地道に支持基盤づくり続けてきた政党がその順番通りに当選者を出した結果だ。投票率が下がれば公明、共産がのびるといわれたが、ある意味、自民も支持が固定化してきているともいえる。

 4年前は、政権交代1度は任せてみようという有権者の熱い投票行動があった。今回は、そのアツモノに懲りて、ひとまず様子見といったところか。選挙前から予想できた自民党勝利を消極的に容認した形で、自民党に「すべて任せた」わけではないだろう。これからの自民の自覚、謙虚さが問われる。

 さて豊島区だが、自民・堀宏道氏が26,693票でトップ当選、公明・長橋桂一氏が18,227票、共産・米倉春奈氏が13,320票で当選した。ついで無所属・古坊知生氏12,614票、泉谷剛氏11,472票、維新・矢島富美氏7,867票という結果だった。当日の有権者数217,207人、投票者数91,931人(有効投票90,191票)、投票率42.32%だった。

 オール豊島自民党で臨んだ勝利した堀氏、地についた実績と組織力が認められた長橋氏、「唯一の野党」勢力として票を固め8年ぶりに共産議席を復活させた米倉氏。それぞれが特徴ある選挙戦を展開したともいえる。古坊氏はみんなの党の推薦があり無所属として最後まで善戦した。泉谷氏は現職ではあるが低投票率と頼みの民主ブランドが地に落ちてしまっては勝負にならなかった。矢島氏は話題の維新の旗印でこの票数、選挙準備も遅かったことからもある意味ではこれが維新の基礎票か。

 堀氏「小池百合子選対本部長はじめ皆様の総力を結集しての勝利。選挙戦では支持率の高い、いまだからこそ自民党の姿勢が問われているという思いで戦ってきました。現職夫人が立候補しているというのもきつかった。大切な議席をいただいてこれからがスタート、区民、都民、自民党なため力を尽くします」

 長橋氏「これまでもいろいろな課題について取り組んできましたが、今後は豊島区の防災、減災、とくに東京都のモデルとして、区内の木密地区解消に全力を尽くしてゆきたい。高齢者対策、待機児童などもしっかり取り組みます。区民、都民のためきっちり仕事をこなしてゆきます」

 米倉氏「本当にありがとうございます。多くの人が政治は変わらないと思っていて、私はそんなことはないということを信じ、訴えてきました。そんな姿勢が皆様に受け入れられて選挙戦ではとても反応が良かったです。支援してくださる皆様、ささえてくださる皆様の期待に応えられるようがんばります。ありがとうございました」


»» BACK

«« Go to TOP


〒170-0013 豊島区東池袋1-21-11 オークビル 5F
Copyright© 豊島新聞社 2003-2013
トップページ バックナンバー 豊島区の選挙 紙面で見る
区民の歴史
リンク集 豊島新聞について

豊島新聞綱領

本社事務所
〒170-0013
豊島区東池袋
1-21-11
オークビル5F

豊島新聞は
毎週水曜日
発行です

民の情報紙

株式会社
豊島新聞社

豊島新聞
TEL
3971-0423
FAX
3986-4244
情報・投稿
購読申込み
購読料
3ヶ月2,700円