写真で見る駒込の桜 フォトコン入賞作品展 会場は「門と蔵のある広場」
駒込の「門と蔵のある広場」(駒込3-12-18)にある蔵の中で、「第6回さくらフォトコンテスト」の入賞作品が展示されている。作品は、8月31日までの土曜日・日曜日・祝日、午前11時から午後4時までの間に鑑賞できる。
展示作品は、同コンテストの入賞作品計15点(一般の部10点及び小・中学生の部5点)。写真家・関口照生氏と染井よしの桜の里駒込協議会のメンバーら17人の審査委員により選ばれたもの。同コンテストは、駒込で生まれた桜、ソメイヨシノによる地域の魅力づくりを目指して開催。豊島区立駒込小学校(駒込3-13-1)の「駒桜」から半径約1kmの範囲で撮影された桜の風景写真が対象で、平成25年3月25日から5月1日まで募集し、48人から82点の応募があった。
会場で最初に目に入るのは、一般の部で「さくら大賞」を受賞した片桐艶子(かたぎり つやこ)さんの「桜花爛漫」。これは駒込駅前の桜をモチーフにした作品。他にも西福寺近辺の桜や夜桜、しだれ桜を撮影したものなどの力作が並ぶ。
展示会場となっている「門と蔵のある広場」は、かつての染井の植木屋、丹羽茂右衛門(もえもん)家の屋敷跡の一部。門は、腕木と呼ばれる梁で屋根を支える腕木門と呼ばれる形式で、平成19年8月に豊島区指定有形文化財になった。蔵は、天明年間(1780年代)から明治後期まで染井を代表する植木職人として活躍した丹羽家の八代目茂右衛門が昭和11(1936)年に建てた鉄筋コンクリートの蔵で、保存状態が良く、昭和初期の建築当時の姿を残していることから、平成19年12月に国の登録有形文化財建造物として登録された。
展示期間中は、重い外扉で普段は閉ざしている蔵の扉が開いており、気軽に立ち寄ることができる。
蔵を管理する駒込地域文化創造館の亀山館長は「蔵と写真も素敵ですが、旧藤堂家下屋敷から移築されたと伝えられる『門』も一見の価値がありますよ」と来場を呼びかけている。
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