芯の強い「しなやかさ」 豊島区議会 竹下ひろみ議長
豊島区議会新議長に竹下ひろみ議員が就任して2カ月足らずが過ぎた。副議長に高橋佳代子議員、監査委員に大谷洋子議員となり、豊島区議会は3役すべてが女性議員となった。就任するや各団体の総会時期と重なり53歳の女性議長の爽やかなあいさつが連日続きどの会場とも心なしか明るく華やいでいるように見えるが、「しなやかさ」で議長の重責を務めていきたいという竹下議長にお話を伺った。
――遠竹よしこ氏以来12年ぶりの女性議長ですが。
「男性だとか女性だとかという意識はありませんが、自分らしさというものを少しでも出せればいいかと思っています。高野区長も会合でおっしゃってくださいましたが、『しなやかさ』というものをだして務めていきたいですね」
――わかりやすく言うと。
「そうですね。あまり肩に力を入れず自然体で。『しなやかさ』とは芯の強さでもあります。どんな難問に出合っても怯むことなく柔軟に対応して解決に向かう、そういう姿勢ということです。女性特有のしなやかさをなくさないように気を付けてやっていきます」
――主婦であり、母であるということも影響していますか。
「政治の世界に女性らしさ、母らしさが必要であるかはわかりませんが、これまでも政策づくりや相談にあたるときでも、自分の今までの生き方や考え方が活かされておりますから、おのずと女性、主婦、母の考えが入っているということでしょう」
――行政とはどのようなスタンスで。
「もちろん議会は高野区政、行政とは車の両輪。どちらかが一方的に引っ張り、引っ張られるのではなく対等の立場で豊島区の未来のために力を尽くしてゆきたいですね。そのためにしっかりと日々の勉強を怠らないように思っています」
――これからの議長任期の一年は豊島区にとってどのような時期だと考えていますか。
「昨年区制80周年を終え、またセーフコミュニティの認証もすませたこともあり、最初は狭間の期間ともおもいましたが、とんでもない。豊島区とって10年先、20年先を準備するとても重要な時です。新庁舎、西部区民事務所、南長崎スポーツセンターなどなど豊島区が将来に向けて大きく変わろうとしています。ここ2年くらいで将来に向けて準備し計画を立てておかなければいけない。ひとつひとつ現実的に計画を積み重ねて、努力をしてゆきたい。そういう意味で議長として緊張感でいっぱいです」
――その緊張感がなんだか楽しそうに見えますね。
「私はけっこう性格は前向きで、取捨選択があまり悩まずすぐにできてしまうようです。言い方は少し違うかもしれませんが、何事にも明るく楽しくあたりたいですね」
――最後に。
「政治にかかわって約10年。あっという間でしたが、区民の皆さまに信託をうけて議員を務めているわけですから、いつも覚悟を決めて応えています。そのための努力、経験は積んできたつもりです。安全安心、皆さまに住んで良かったといわれる豊島区づくりに、愛情を持って着実に、かつ全力であたってゆきます。次世代に胸を張ってバトンタッチできるよう一所懸命に頑張ります」
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