2013年7月

第2998号 2013年7月31日号


ガンバレ!久永選手
 バンタム級日本タイトルに挑戦
 日生興産会社報より


 池袋西口平和通りにある不動産会社・日生興産(土屋治社長)が月一で発行している社報7月号にこの8月9日に日本チャンピオンタイトルマッチに挑戦する日本Sバンタム級6位の久永志則選手(高松在住、練馬区出身、27歳)の紹介インタビューが掲載されている。なかなか面白かったので紹介する。試合会場は後楽園ホール、応援よろしく。

 いじめられっ子だった自分を鍛えるため、合気道を始めていた中学2年生のときに見た世界戦に刺激を受け、「自分ならもっとできるかも」と根拠のない自信を胸に、受験を終えた中学3年生の冬にジムへ。

 ジャンルの垣根を越えて顔の広い当社社長(土屋氏)、実はとあるボクシングジムの社長とご縁があり、試合を見に行ってくると息子さんとともに週末や平日夕刻に後楽園ホールへと向かわれることがあるのですが、今回は、以前当社社長が会長を務めていた勉強会「豊島みらい塾」の会員である鈴木康平さんの息子さんが、日本ランカーのプロボクサーであり、また、8/9(金)に後楽園ホールで日本チャンピオンに挑戦されると聞き、早速インタビューさせて頂くことになりました。トレーニング中のお忙しい中、お父様と共に弊社に足を運んで下さいました。(以下、久:久永さん、日:日生興産)

 日:本日は宜しくお願いします。以前「みらい塾」でお会いしたことありましたよね。

 久:はい、あります。保険会社に勤めていたときに父と参加していました。

 日:今も会社にお勤めされながら、プロボクサーとして活動されているのですか

 久:いいえ。ボクサーとしての生活にウエイトを置くようになると、経済的には苦しいですけど、両立は難しいので…。プロデビュー後、一度引退したのですが、その間に会社員をしていました。

 日:それにしても引退されたのにまたプロとして復帰なさるとは。きっかけになる何かがあったのですか。

 久:はい、引退後もトレーニングはしないまでもジムに顔を出していたのですが、後輩の試合があると聞いて、見に行ったんです。そしたら、それが元々の対戦相手に代えて、ムエタイ(タイの国技。正確ではないですが、キックボクシングと言えば分かり易いでしょうか)の王者で今S・フェザー級世界王者になっている選手との対戦で。結果はKO負けでしたけど、後輩が、本当にボッコボコにされながらも懸命に明らかに格上の選手に向かって行く姿を見て、「自分はあそこまでやりきっただろうか」「いや、やり遂げてない」そう思って、すぐジムに頭下げに行きました。

 日:なるほど。とはいえ復帰されてからの戦績はいかがですか

 久:4戦して4勝、うち3戦KO。1戦は判定勝ちでしたが、その試合でランキング入りしました。

 日:凄い成績ですね。私のような素人でもわかります。

 久:はい、有難うございます。5戦目にしてタイトルマッチは正直なかなかないと思います。

 日:話しは前後しますが、最初に中学3年生でジムに入られた後、いつ頃プロになろうと思われたのですか。

 久:高校2年生で。というか、ボクシングは17歳でプロになれる(プロテストを受けられる)。その後入り直しましたけど、その時高校を辞めて、プロテストの申し込みをして、テストまであと2ヶ月というところで、バイク事故を起こしてしまい、左足の骨3本全て骨折と膝の半月板を損傷してしまって。皆からは今回は諦めて次の機会にって、さんざん言われたんですが(やめとけって言ったんですよ~とお父様も)、どうしても受けたくて。テスト間際までギプスはめたまま長いすに座った状態で、ひたすらスパーリングしてました。実技テストもギプスはずしても立ってるだけ、みたいな状態で臨みました。

 日:えぇ~。結果は、大丈夫だったんですか。

 久:一発合格です。結構本番に強いタイプ(笑)。今も一番影響があるのは最初の時の左膝ですが、その後も怪我もいくつか、バイク事故も何度か起こしました。当時ランキングは最高4位まで行きました。順調だったのですけど、引き分け、判定負けに続いて、計量オーバーで不戦敗になってしまって。復帰してからは少しずつ下半身にも力が入るようになったので、以前より重みのあるパンチも打てるようになりました。減量についても、計量オーバーしてしまってからは、もう失敗しないようにしています。12%の体脂肪率を試合直前には6%まで落とす予定です。1日1食。運動はジョギングが一番効果的ですね。摂取カロリーより消費カロリーを増やして、食べない減量はストレスたまるのでやりません。これはダイエットにも通じると思う。僕の場合は水分をよく摂るのでそれを止めれば1ヶ月あれば5キロ絞れます。さっきのやり方で普通の方も3キロは落とせるんじゃないかな。

 日:最後に、試合への意気込みをお聞かせ下さい。

 久:対戦相手のチャンピオン、大竹秀典選手はOPBF東洋太平洋 が4位、IBF世界ランキングでも9位の実力ある選手ですが、技術的には僕のほうが上だと思っています。打ち合いもあって魅せる試合を心情としているので、そういう試合が出来ればと思ってます。

 日:有難うございました。頑張って下さい。

 ※ボクシングといえば、漫画「はじめの一歩」しか知らない私相手にもかかわらずしっかりと答えて下さった久永さん。本当に有難うございました。チケットご希望の方は、当社まで是非ご連絡下さい。(インタビュー 平成25年7月5日)

 【久永志則(ひさなが ゆきのり)さんプロフィール】東京都練馬区出身。高松2丁目在住。27歳。角海老宝石ボクシングジム所属。


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