待機児童の解消へ 緊急プラン3事業がスタート
豊島区では、待機児童の解消に向けて、いよいよ「待機児童対策緊急プラン」のうち3事業がスタートする。豊島区の児童受け入れ定員枠は、平成25年3月時点で3,688 名(認可保育所3,290 名、認証保育所・保育ママ・臨時保育所398名)。平成22~26 年度の5 か年で計画を進めている「豊島区保育計画」では、平成25年4月までの4か年で累計344 名を増員したが、今年度の待機児童数の急増(昨年度比141名増。270名)に対応するため、急きょ3月に「待機児童対策緊急プラン」を打ち出した。プランでは、既存の保育計画による対策に加え、平成25~26年度において、実施可能な10事業の緊急対策をすすめている。これにより、受け入れ枠を2か年で約300名増、既存の保育計画を含め約420名の増を目指す。
今回プランの中で動き出すことが決定した3事業は、事業所内保育施設支援事業、小規模保育整備促進支援事業、グループ型保育ママ事業。8月5日からは、区内初の事業所内保育が始まる。さらに、8月29日に開設を予定している小規模保育所「目白らるスマート保育所」は、本年度から開設資金を補助する東京都独自の小規模保育「東京スマート保育」としては都内初の開設となる。本日より、グループ型保育ママと併せて受け入れ募集を開始する。
また、既存の計画として掲げていた山手線沿線で初の駅直結型認可保育所「大塚りとるぱんぷきんず」が、9月1日にJR大塚駅南口ビル5階にオープン。安全で快適に遊べるように園庭を5階屋外に併設し、優れた保育環境を提供する。
区では、今後も待機児童の速やかな解消を目指すとともに、多様な施設や事業の中から利用者が選択できる仕組みづくりを促進するため、さまざまなメニューを用意し展開していく。保育園課長は、「来年度当初までに緊急プランのほぼ全事業を実施にこぎつけることで待機児童を劇的に減少させ、区内の子育て世帯をサポートしたい」と話している。
<施設概要>
①事業所内保育施設:メディママ保育園(豊島区西池袋5-1-3メトロシティ西池袋2階)■面積:99.32m² ■定員:5名(生後6か月~2歳児)■保育開始予定日:8月5日
②小規模保育所:目白らるスマート保育所(豊島区高田3-20-1斉藤ビル中1階)■面積:76.86m² ■募集人数:14名(0歳児(生後4か月~)4名、1歳児5名、2歳児5名)■開設予定日:8月29日
③保育ママ(グループ型保育ママ):池袋本町すくすくルーム(豊島区池袋本町4-8-2クレスト本町1階)■面積:54.5m² ■募集人数:9名(生後6か月~2歳児)■保育開始予定日:9月2日
④認可保育園:大塚りとるぱんぷきんず(豊島区南大塚3-33-1JR大塚駅南口ビル5階)■面積:園舎322.91m²、園庭149.58m² ■定員:60名 ■開設予定日:9月1日
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