蝶の道プロジェクト 区民センター 立大阿部治ゼミ学生
立教大学阿部治ゼミナールの学生による「蝶の道プロジェクト」の展示が豊島区民センター2階としまふれあい交流サロンで行われている。8月31日まで。午前9時から午後8時まで。
同ゼミナールは「環境教育」「ESD」「生物多様性」をキーワードに、自然と人間が共生する持続可能な社会を実現するための活動をしている。その一環である「蝶の道プロジェクト」は、大都市池袋での人と自然の共生を目指し、たくさんの生物と人が行き交う街づくりを行なうプロジェクト。蝶の蜜源となる花をつける植物や、蝶の幼虫が食草として好む植物を西池袋の各拠点を中心に植えていくことで蝶を呼び、池袋を蝶の舞う街になるように活動している。同ゼミナールによると、蝶は自然界の生態系のピラミッドの下層に位置する生物であり、下層が安定することに伴い、その上に位置する生物も安定し、生物多様性が実現するという。プロジェクト名の蝶の「道」とは植物を植えた拠点と拠点とを結ぶルートを蝶が飛び交う「道」になぞらえたもの。現在、拠点については、生涯学習施設のみらい館大明(池袋3-30-8)の協力のもと、同施設の花壇や庭に蝶の蜜源となる花や食草を植えている。同プロジェクトでは、地域の方々と共に蝶の舞う街づくりを進めていくことで、自然とのふれあいの場としての蝶の道の拠点が、人と人とのふれあいの場にもなることも目標としており、今後、現在の拠点であるみらい館大明を中心として周辺の地域の方々にご協力いただき、新たな拠点を増やしていくといったことも検討している。
今回の展示では、「蝶の道プロジェクト」の取り組み紹介の他、同ゼミナールの概要と歴史、主な活動の紹介などのパネル展示も行なっている。また、8月17日(土曜日)には、午後2時から5時まで、みらい館大明にて「バタフライカフェ」を開催し、訪れた方々に「蝶の道プロジェクト」を紹介する。同ゼミナール3年生の平野初実(ひらの はつみ)さんは、「プロジェクトを通して、蝶や虫を身近に感じられるようになり、周辺の自然にも目を向けるようになった。都市に住んでいる方にもこのような体験をしてほしい。」「『バタフライカフェ』では、みなさんに生き物と触れ合っていただけるようなイベントも企画している。こちらもぜひご来場ください」と話している。
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