学力“日本一”目指して としま教育フォーラム
「学校が変わる 学校を変える」をテーマに、確かな学力日本一をめざす授業改善はどうあるべきかを考える「としま教育フォーラム」が8月21日午後、東池袋の豊島公会堂で豊島区立幼稚園、小・中学校の教員、保護者ら約800人が参加して開催された。
今年1月、豊島区は全国学力学習状況調査の成績トップの秋田県、その中でも上位の能代市と教育連携協定を締結した。自治体間で「教育」をテーマにした連携は例がなく、全国初であり、三田一則豊島区教育委員会教育長は「授業と学びのモデルチェンジ」をテーマとした基調講演で「学力調査連続トップの能代市から人材育成プログラムを学び、これからの時代を先取りする学びのモデルチェンジに取り組み、子どもに学びがいを教えてください」と語った。
その後の「能代市の学力向上に向けた授業実践」では、公会堂舞台を教室に見立てて秋田県の矢田部瑞穂教育専門監が区立南池袋小学校の児童17人に模擬授業を行った。教育専門監とは、教科指導や特別支援教育に係る指導分野で、高い専門知識と実践指導力があり、優れた教育活動をしている秋田県の公立学校に勤務する教員の中から認定される秋田県独自の制度。
矢田部教育専門監は模擬授業終了後に「授業づくりで大切にしていることについて」を講演し、最後に「教師自身が人としてどのくらい成長できるか、どのくらい努力できるかが、子どもたちに反映していく。教師にゴールはないと感じる。今後もたくさん悩みながら成長していきたい」と締めくくると参加者から大きな拍手が湧き上がった。この模擬授業は、能代市との教育連携による相互プログラムの一つとして、豊島区立幼稚園、小・中学校の教員約600人全員が悉皆研修として受講した。
なお、今回のフォーラムには、能代市から15人の派遣交流団が来区し、翌日に区立小・中学校の視察が行われた。
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