2013年11月

第3011号 2013年11月13日号


巣鴨の秋の風物詩
 すがも中山道菊まつり


 巣鴨の秋の風物詩「第21回すがも中山道菊まつり」が開催され、江戸六地蔵尊・眞性寺、とげぬき地蔵尊・高岩寺の境内を中心に菊花が展示され、連日大勢の菊見客で大賑わいを見せている。今年は展示会場が庚申塚や大正大学にも広がり訪れた人を楽しませている。14日まで。

 初日6日には眞性寺で区行政、区商連、地元町会・商店会等関係者多数が出席してオープニングセレモニーが賑々しく行われ、実行委員長の鳥居眞性寺住職、来馬高岩寺住職、田村巣鴨信金理事長、吉末区商工部長、足立区商連会長、中村町連会長、斉木観光協会長らから次々あいさつがあった。

 菊まつりで毎年注目されるのが、眞性寺境内に飾られる「菊アート」と呼ばれる形作り。例年、おとぎ話や日本の神話をテーマに様々な色・種類の菊を使って表現し人気を得ている。今年は、「源氏物語絵巻 ムラサキのキミ」を地元と縁のあるアーティストの辻村裕二さん、ささきさとみさんが手がけた。また同じ境内には、辻村さん、ささきさんが地域の子どもたちと共同で制作した「おじそうさまんだら」も展示されている。作品名「おじそうさまんだら」はお地蔵様と曼荼羅からとったもの。眞性寺のお地蔵様は江戸六地蔵の一つとして知られている。江戸六地蔵は江戸の出入口の街道沿い6箇所に建立されたお地蔵様で、眞性寺のものは旧中山道に位置し、来年、開眼300年を迎える。作品は江戸六地蔵をテーマに、人はいろんな人とつながり助け合って生きていることを表現した、横幅8メートル、縦1.8メートルの大作。

 このほか「特別催事」として、生け花展、短歌・俳句が展示されており、模擬店も12日まで開催している。

 実行委員会の松宮秀明さんは、「本年は展示会場が庚申塚や大正大学にも広がり、旧中山道の巣鴨から西巣鴨まで菊が楽しめます。まさに旧街道が花街道になっています。巣鴨では、このほか『朝顔市』『桜まつり』など、年間を通して四季折々の花にまつわるイベントを開催しており、多くの方に足を運んでいただき、旧街道を散策しながら日本の文化と四季を感じてもらいたい」と話していた。

 巣鴨は、江戸時代に園芸の里として江戸市民に愛された街。その園芸の里から「菊まつり」が生まれ、たくさんの江戸市民が訪れ、浮世絵などで紹介されるほど賑わいがあったと言われている。「すがも中山道菊まつり」は、このような地域の文化と歴史を継承し、改めて「すがも」の素晴らしさや味わいのある風情を感じてほしいとの思いから、平成5年に始まった。


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