災害時の医療体制構築 検討会議設置、初会合
東京都の地域防災計画の改正をうけて各区市ではその具体的活動計画作りをすすめているが、豊島区は11月15日、災害時に関係機関が連携・協力し、被災者の救急救命活動や緊急医療救護などにおける災害時の医療活動を円滑に実施する体制を構築するため、豊島区災害医療検討会議を設置、初会合を開催した。
メンバーは区内の8指定救急医療病院(都立大塚病院、一心病院、山口病院、池袋病院、長汐病院、大同病院、としま昭和病院、原整形)の代表者、豊島区医師会、豊島区薬剤師会、柔道接骨師会、保健所、豊島区、消防、警察などからなり、大同病院の島本悦次院長が会長に就いた。
この検討会議の目玉は「区災害医療コーディネーター」「緊急医療救護所」の二つ。
区災害医療コーディネーターは区が医療救護活動等を統括・調整するために必要な医療情報を集約・一元化し、医療救護活動等に関する医学的助言を行うことになる。メインコーディネーターに大同病院の島本院長、サブコーディネーターに池袋病院の川内章裕院長らが選ばれ、その任にあたることとなった。
緊急医療救護所は災害時にトリアージの実施、軽症者への対応、八歳児から超急性期における医療救護活動を行うもので、目標としては区内14病院に設置したいとしているが、当面はメンバーである指定救急医療病院に設置するとしている。
また災害時の医薬品等供給体制についても議題にあがり、医療機関、区は卸売販売業者が復旧するまでの間に必要となる医薬品等の備蓄を行うとした。目安は発災から3日間。
次回の開催は来年3月に予定。
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