2013年11月

第3013号 2013年11月27日号


帰宅困難者対策訓練
 池袋駅周辺で2千人参加


 豊島区は①区帰宅困難者対策計画の取り組みの検証、②災害情報伝達制御システムの運用開始に向けた検証、③区と池袋駅周辺混乱防止対策協議会の役割分担及び機能の検証、④池袋駅構内における案内・誘導サイン整備に関する調査を目的20日、池袋駅周辺で約2千人が参加して大地震の発生を想定した帰宅困難者対策訓練を実施した。

 訓練の想定は、東京湾北部を震源とした首都直下地震が発生し区内の震度は6弱から6強、鉄道等の公共交通機関の運行が停止し、池袋駅周辺に多くの滞留者が発生。これに対し、区は災害対策本部、池袋駅敷地内には現地連絡調整所、東口、西口にそれぞれ情報提供ステーションを開設。その後、滞留者へ「防災情報伝達制御システム」により情報提供を行い、「滞留者の帰宅抑制」から「一時滞在施設の確保と安全な移動」、そして「帰宅困難者受け入れによる一時滞在施設の運営訓練」、さらに「帰宅支援」につなげるもの。同システムは、最少の人数で最大の人数に情報伝達を行うもので緊急速報メール、電子看板(デジタルサイネージ)、SNS、区ホームページ、CATVなどで一斉に一時滞在施設などの情報提供を行った。

 午前10時、総合訓練が始まった。同システムを活用し「東京地方に大きな揺れを感じた。むやみに移動を開始しない」よう呼びかけた。10時30分に「一時滞在施設の確保と安全な移動」の情報提供を受けた帰宅困難者約500人が一時滞在施設となった池袋駅東口側の「第一イン池袋」、「帝京平成大学」、池袋駅西口側の「ホテルメトロポリタン」、「東京芸術劇場」及び池袋駅構内の「オレンジロード」「アゼリアロード」の6か所に移動し仮宿泊訓練や給食訓練などを行った。

 訓練に参加した女子学生(18)は「震災時は高校にいて家に帰ることができなかった。今日は訓練に参加してよかった。非常食(アルファ米)は初めてだったが思っていたよりおいしく驚いた」と感想を語った。区では、訓練参加者へのアンケート調査を通じて、帰宅困難者対策の充実・強化などに役立てる。

 また、この日は西武池袋本店・東武百貨店・ホテルメトロポリタン及びパルコ池袋店でも、帰宅困難者対策を取り入れた自衛消防訓練等が行われた。  猪飼敏夫危機管理担当課長は「今後も事業所や商店会等との連携を深め、帰宅困難者対策を充実・強化していく」と語っている。


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