活力ある地域づくり 町連、町会活動支援講座
防災、防犯はじめ子育てなど地域コミュニティの重要性があらためて問われているなか、豊島区町会連合会(中村丈一会長)は3月15日、町会活動支援講座を生活産業プラザ多目的ホールで開催、各町会から約90人の役員らが出席して朝9時半から2時間、高野区長とともに熱心に受講した。
講師は加入率100%、孤独死ゼロ、自治会葬を手掛けるなどユニークな運営で日本一の自治会と称される立川市大山自治会の佐藤良子会長。佐藤氏は2004年内閣府男女共同参画局「女性のチャレンジ賞」、2011年地域活動功労賞(都)など受賞している。
佐藤氏は、自身の経験からの成功談、失敗談をわかりやすい事例をとりあげてユーモアたっぷりに語り、会場は終始笑いが絶えなかった。佐藤氏の自治会は都下の大型団地ではあるが、「いまは、もし何もしなければどんどん地縁が壊れる時代なので、町会は自分たちがやっていることを積極的にPRすることが重要」との意見に納得する参加者が多かった。
佐藤氏がまちおこしで実践していることは「市能工商」。
「市」は住民主導の街。行政には基本的には頼らない。なんでも自力でやるが、どうしても行政の力が必要なときには「強く出る」。
「能」は技術・能力のある人の発掘。地域にはさまざまな能力を持った人がたくさんいるので、人材バンクに登録して活用する。
「工」は工夫とアイデア。ユニークな発想で勝負。
「商」はビジネス。自治会も活動費を得るためにビジネスをやるべきである。
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