2014年5月

第3032号 2014年5月14日号


新体制で区政を推進
 “車の両論”二人副区長に聞く


 第一回豊島区議会で、副区長の選任が同意され、副区長二人制が平成二十六年度から始まることになり、(任期は26年4月から4年間)。新体制への区民の期待が集まっている。そこで新副区長に選任された渡辺浩司氏にその抱負を伺い、水島正彦副区長に、二人副区長制の意義などについて伺った。 第一回豊島区議会で、副区長の選任が同意され、副区長二人制が平成二十六年度から始まることになり、(任期は26年4月から4年間)。新体制への区民の期待が集まっている。そこで新副区長に選任された渡辺浩司氏にその抱負を伺い、水島正彦副区長に、二人副区長制の意義などについて伺った。

   ◇   ◇
 ―豊島区副区長ご就任おめでとうございます。ご就任まだ一ヶ月ですが、豊島区の印象、ご感想を。

 渡邉 一ヶ月経ち、中身はまだですが、仕事の動き方がわかってきたところです。

 来る前には、豊島区というイメージはあまりなく「池袋」という街のイメージの方が強くありました。池袋は高校が江古田だったので学生時代からよく知っているところだったからです。そのころは街に小さなお店がたくさんあり、怖そうなところもいっぱいあって、ごちゃごちゃしたというイメージでした。それが、今は人が多い、特に若い人、若い女性もたくさん訪れる明るい親しみやすい街だ、という印象をうけました。発展の気の満ちた街という感想です。

 ―副区長二人制ということで、ご担当の分野が分けられたということですが。

 水島 渡邉氏はいわゆる安全・安心の街づくりの担当です。私は内部的な面を受け持ちます。いま豊島区は大きく変わろうとしているとき、専門的な知識と経験を持った渡邉氏が来られたことはとても心強いものがあります。我われ内部のものは、どうしても現場の目線でやってしまうことが多い。大所高所からの見方が必要ですが、そういうお立場でやってこられた方をお迎え出来たことは区の発展の大きな力になるといえます。

 渡邉 まだ地域との密着という積み重ねがないので、具体的にはこれからですが、ほかの自治体の情報は入りやすいので、そのあたりを役立てると思います。

 水島 私はこれまで時間的な制約もあり忙しすぎて副区長として迅速に、また充分に話を聞くことが出来なかったという反省があります。渡邉氏の就任により意見を吸い上げる時間が今まで以上にとれることになり、それぞれの担当幹部との意思の疎通がよりスムーズになり、効率的になり、スピード感を持って物事が進むようになりました。

 23区内で副区長2人制をとっているのは12区あります。内部からの昇格という形がほとんどですが、豊島区では、専門的知識、多様な経験を持つ一人と、内部からの一人という形で、きわめて効率的な形です。

 ―新副区長は今までは国の立場での仕事から地方の仕事に代わられたわけですが。

 渡邉 自治体はもともと希望していた職場なのです。大学の時から都市整備を学び、都市計画がやりたくて建設省に入り、これまで国と県は経験してきましたが、街づくりをやっていくには基本的自治体でやりたいと希望していました。今回、念願がかなったかたちです。

 ―現在の豊島区の課題をどうとらえていますか

 渡邉 豊島区は、いまさまざまな新しい構想がたてられていて、とくに池袋はいろいろな街づくりのビジョンは出来上がっている。それをうまく組み合わせて実現していくのがこれからというところです。

 豊島区そのものが本当に地域の人たちで成り立っているということがよくわかりました。そこがいいところですが、裏返すと、拠点的な都市機能が弱い、また国際的な機能やよそから集客するような機能に弱みがあるようにみえます。そのあたりの強化が課題でしょう。とりあえず新庁舎建設の勢いを活かして豊島区を大きく変化させていく必要があります。

 ―たとえば木蜜地域の解消ということで、確かに防災上大きな問題だとはわかりますが、どうお考えですか。

 渡邉 木密解消、都市計画路線については、難しいですが、人の命にかかわることですから、必ず着実に進めていかなければなりません。震災の時の東京都が方針を出したわけで、これをとらえて区としても積極的に、地域の方々にもしっかりと認識していただいて進めていかなければと思います。

 ―副区長二人制という強力な車の両輪に、区民は大いに期待しておりますが。

 水島 渡邉氏は専門的な知識、経験はもとより、とても気さくな人柄で、いい人が来たなあというのが実感ですね。区長、都市整備にかかわっている区民の皆さまがとても喜んでいるところです。

 二人の副区長がいい関係を構築して高野区長を支えていくことがいい区政発展につながっていくことになります。高野区長の強いリーダーシップを活かすためにも、サポートする我われ副区長が黒子となり区長の意見と職員・地域との考えをまとめる働き、またある時は区長の代わりとしてトップの考えをうまく伝える役目も協力してこなしていきます。

 渡邉 いまは書類を読んでるより、人と会って話してることに多く時間をとられます。できるだけ区内の現場に行くようにしていますが、まだまだ勉強中です。

 もっともっと豊島区を知り、区の発展、区民の安全・安心の街づくりに尽くす覚悟であります。

 ―最後に、新副区長のご趣味を。

 渡邉 趣味はダイビング。毎年家族とともに式根島へ出かけています。

【プロフィール】
水島正彦氏
昭和34年5月入区。企画部財政課長、企画部長などを経て平成14年4月より副区長。

渡邉浩司氏
昭和60年4月建設省入省。同省都市計画調査室長から、平成24年JRターミナル計画部担当部長


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