新庁舎にスタジオ としまテレビ番組審議会より
としまテレビの放送番組審議会が昨年の12月12日に行われた。審議委員長の高埜秀典豊島区保護司会会長はじめ、阿部裕治(㈱豊島新聞社代表取締役)、斎藤賢司(豊島区都市整備部部長)・吉村辰明(豊島区議会議員)、渡邊裕之(渡邊建設㈱代表取締役社長)、菊池章二(大塚北口商栄会、田中真理子(豊島区文化商工部生活産業課長)の各委員、それに豊島ケーブルネットワーク㈱からは足立勲代表取締役)、吉澤真一営業本部長、金城秀夫放送部長、上山裕史技術部長、竹ノ谷秀政放送部課長、安藤千賀氏らが出席して「平成26年度コミュニティチャンネルを振り返って」をテーマにいろいろな意見を交換した。
まず足立代表取締役が「番組内容を充実させるため今年度人員を刷新。これから番組の充実を図る。また文京区、江東区と放送連携を強化し視聴可能エリアを広げる予定。コミュニティチャンネルは新しい方向へ挑戦する」と挨拶。
引き続き、制作担当の金城部長、竹ノ谷課長からそれぞれ現状報告がなされ、「地域のニーズと動向を敏感に捉え、地域メディアとしての役割を担いながら「としまテレビの認知度」向上に取り組むことを骨子とする。今年度はCMや豊島区実施のイベント中継などの受注が多く放送部として地域貢献が出来た年であった。下期以降の見直しに関しては、身近な媒体として取材活動を強化し、今まで取り上げなかった人や物に焦点を当て地域性豊かな番組を作る。また今後新たなサービスへの対応として新庁舎1階に開設予定のサテライトスタジオの運用方法や体制の検討、部員全員のスキルの平均化、送出機器HD化を引き続き計画する」との方向性が示された。
各審議会委員の意見は次の通り。
高埜委員長「次に結果を出そうという姿勢が非常に好感。としまテレビは、地域性がある限り企業として非常に強い。情報をもとに立ち話ができる。掘り下げる情報が非常に大切、視聴者が番組を見直す。年齢、時間帯の視聴者リサーチ必要。サテライトスタジオは皆楽しみにしている。事前広報は必ず必要。一番見える母体になることが非常に重要」。
阿部副委員長「画面から区民に伝わる、新しいことを取り入れる放送部の姿勢は大変好感を持てる。地元のテレビ局は地元に愛される。継続的に番組を続けるべき(今月は町会などテーマを決めて)」
渡邊氏「豊島区の特色をどう出していくのか。アニメ文化の発展。若い人をどう取り込んでいくのか。年齢層の高い視聴者ターゲットだけでなく若い人むけの番組作りを」。
田中氏「産業振興をベースにした区内の企業番組を作ってはどうか」。
吉村氏「豊島区民が見てくれる番組へ。情報を得られる番組を。街頭テレビではないがモニターを表に向け宣伝を。区民は区内のことを全て知っている訳ではない。みんなが共有できるような情報を。狭い区なので網羅できるような放送にして欲しい。中学校などの体育大会など非常に良い試合が多い。そうしたものを取り上げて欲しい」。
菊池氏「外国人の観光客が多い豊島区。番組内で10分は外国語で豊島区を紹介するものを作成したらどうか。(観光協会がスポンサーになっては)地域を紹介する地図を外国語で作るより良いのはないかと思う。また中継の件。大塚阿波踊りなどの区内の大きなお祭り中継も検討を。ちょうちんを出している企業からスポンサーを募ったらよい。祭り会場にいけないが見たいと言う方が非常に多いと思う」。
斉藤氏「区役所の情報も紙媒体だけでなく、SNSを活用した情報発信が問われている。広報との連携も必要。2020年のオリンピックにむけ外国人対応をどうするか。「文化」をテーマにした番組を。
新庁舎サテライトスタジオの横にイベントスペース(としまセンタースクウェア)がある。情報を効率的に流してもらうことも可能。子供達を対象にした「としまの森」などにテレビを置いて多くの子供たちが番組に出られるように」。
また吉澤本部長からは「放送部が制作した電話のCMが加入促進に繋がった。区民への認知度が上がったと思っている」。上山部長「多チャンネルはTDNからの配信を受けているが来年3月~自社の配信が出来るようになる。新庁舎に関してはIT技術、光技術の最高のものをできるだけ安く良い環境を整えるようにしている」との意見が出された。
最後に足立代表取締役が「健康に関する番組、ニコニコ動画との連携、若者との連携。他の機関とうまく連携しやっていきたい。人材のスキルアップをしていきたい。ケーブルテレビ連盟との協力による全国との特産物を紹介する番組を。情報は瞬時に出せるように。商店の売り出しはチラシを持ってきてくれたらその日の特売情報を。ケーブルを見たら何がどこで安売りしているのか分かる。新庁舎に出て初めてケーブルの存在感を示せるのではないか。サテライトスタジオは全ての拠点になるのではないか。尽力を注ぎたい」と審議会を締めた。
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