2015年2月

第3066号 2015年2月18日号


新庁舎が豊島の新世紀開く
 高野区長、熱く区議会所信表明


 平成27年第1回豊島区議会定例会(本橋弘隆議長)が2月13日から開会、会期は3月19日までの35日間となる。

 今回は、27年度予算案、豊島区基本構想、全国初の不当な客引きによる「立ち入らせ行為」の禁止を盛り込んだ独自条例「豊島区客引き行為等の防止に関する条例」など提出されている。

 初日、招集あいさつ・所信表明に立った高野区長は、「新庁舎への移転がいよいよ実現、新庁舎での業務開始を契機に、豊島区の新しい歴史が始まるその扉を開く年」と平成27年度の施政方針と主要政策として「新庁舎整備」、「国際アート・カルチャー都市」、「女性にやさしいまちづくり」、「地方との共生」を披歴するとともに、平成27年度予算案、事業展開など説明、最後に次のように自らの思いを語った。

 「私が、夢と希望を胸に秘め、強い情熱をもって区長に就任した16年前、区は、きわめて厳しい財政状況にあり、次の予算の編成も困難な状況でした。行政経営は、まさに自転車操業で、止まったら倒れてしまうほどに追い込まれ、将来展望を示すどころではありませんでした。平成17・18年度には、新規採用の職員はゼロ、全職員の給料の削減まで踏み込まざるを得なかったことは、今でも私の心に深い傷として刻まれております。

 こうした最悪の状況下では、一度頓挫した新庁舎建設の再考など、とても、とても口にできる事態ではではなかったのであります。

 しかしながら庁舎の老朽化が進み、新庁舎整備は待ったなしの状況でありました。

 そして、私を筆頭に、職員や関係者の英知を結集し、あらゆる可能性を模索して編み出したのが市街地再開発事業による整備手法でありました。  検討の過程では「不可能である」との厳しいご意見もありましたが、私たちは池袋の秘めるポテンシャルの高さを信じて事業を推し進め、ついに、新たな借金をすることなく新庁舎整備を成し遂げる見通しを立てるまでに至ったのであります。

 同時に、破たん寸前のどん底の状態にあった財政の立て直しにも、全庁挙げて果敢に取り組み、区民の皆さん、議会のご理解、ご協力を得ながら、職員定数の削減など聖域なき行政改革、いわゆる隠れ借金の繰り上げ償還など、財政基盤の強化を断行し、財政の健全化を成し遂げたのであります」

 「豊島区は、新庁舎整備を大きなきっかけとして、連鎖的に大改造が進行中であり、女性や若者たちの人気スポットへと変身を遂げています。そして今、国際アート・カルチャー都市として、世界に向けて羽ばたこうとしているのであります。10年、20年前に、現在の豊島区の大躍進をだれが想像したでしょうか。およそ不可能と思われていた豊島区の大改造を、私は区民の皆さん、議会の皆さまとともに強い信念と熱意をもって着実に実現してまいりました。今後も経済の先行きは不透明な面があり、山あり谷ありの厳しい区政運営を強いられることも覚悟しなければなりません。しかし私は常に自ら区政の最前線に立ち、全身全霊を捧げ、強いリーダーシップを発揮して豊島区の輝かしい未来を力強く切り拓いていく決意を固めております」


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