2015年5月

第3078号 2015年5月27日号


都市再生緊急整備地域

「開発が劇的に進む」
 池袋西地区開発委員会委員長 星 明良


 去る五月二十二日東京都は「池袋」の「都市再生緊急整備地域」と「特定都市再生緊急整備地域」の指定の記者発表を行いました。その後パブリックコメント等の手続きを経て閣議決定が行われ、七月頃最終決定となるとのことでありますが、このことにより容積率の緩和等により池袋駅東西の再々開発が劇的に進むことが大いに期待されるに至りました。

 かねてより指定は新宿より南、秋葉原より南、即ち二十三区の南半分をその対象としており、池袋副都心は副都心としての機能を期待されることなく単なる通過駅と言っても過言でない程、都市としての衰退ははなはだしいものがあり、街には「丼屋」「立喰いそば屋」「ラーメン屋」が目立ち専門店は街から消えつつありました。このことは住民の人々だけでなく、高野区長を始め豊島区選出の長橋、堀両都議会議員の先生方も大変な危機感をもって頂きまして「この日」を迎えることができました。

 このことは、池袋駅の東西特に西口ですが駅前の再開発が昭和三十七年に終了して以来五十数年が経過し時代にそぐわないだけでなく耐用年数が経過し、しかも四年前の東日本大震災でかなりダメージを受けている建物が散見されます。このことから再々開発の必要が急務との指摘がなされておりました。

 又北口には広大な空地があり、未開発です。又東口にも未開発と言っても過言でない地域があります。駅から六つ又ロータリーに向かって明治通りの左側「駅から数分」のところが副都心にふさわしくない使い方がなされており、これらが都市再生緊急整備地域の指定を受け容積率の緩和等の下、再々開発に向け街づくりが一気に加速することを期待して止みません。

 又前にも触れたことがありますが四年前の東日本大震災後、都市再生特別措置法におきまして「安全性の確保」が重視されるようになりました。特にターミナル駅の安全性が問題視されるようになりましたが、当時の国土交通委員会調査室の斉藤貢一氏はターミナル駅池袋の危険性を危惧しておりましたが、指定地域に入っていない為如何ともしがたいと指摘されておりましたのを記憶しておりますが、この度指定を受けましたので池袋駅の安全性の確保に「早急」に着手して頂きたいと思います。

 その為には「地下」での乗降だけでなく駅周辺の商業施設及び鉄道事業者の協力を得「二階部分」からの乗降を実現して頂きたいと思います。これが六十年安保闘争の折すぐ近くで東大の女子学生が警察隊の攻撃ではなくそれを避けようと出口に殺到する際仲間の東大生に踏み殺されたことを今更のように思い出します。

 大震災が起こった時殆ど地下を使って通行、乗降、乗換を行う構造になっている池袋駅は大参事が必至です。学生運動は二十歳前後の一生のうちで一番体が丈夫の人達ですが、池袋駅の地下道を利用する人達は高齢者、子供、身体障害者を含め膨大な人々が利用していることを考えると、第一に駅構内の安全対策を講じて頂くことを提言させて頂きます。(都市安全確保促進事業=財政支援の対象)


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