世界から240点展示 アートオリンピア2015 新庁舎で28日まで
新人アーティストを発掘するユニークなプロジェクトとして注目される国際公募展「アートオリンピア2015」展覧会が6月13日から28日まで、豊島区新庁舎の「まるごとミュージアム」で開催されている。午前9時30分から午後5時まで。入場無料。
会場の1階のセンタースクウエア―と3,4階の回廊美術館には同展の受賞、入選作品約240点を展示され、連日大勢の区民らが鑑賞に訪れている。そのエネルギッシュで意欲的な作品の数々は見ごたえ十分で、「まるごとミュージアム」のこけら落としイベントとしてふさわしい内容となっている。
初日開場式で、高野区長は「世界中から集まった作品の力強さに感動しています。新庁舎でこのような展覧会を開催できることを誇りに思います」と話した。一般部門で金賞を受賞した田中正さんは「亡くなった人がふるさとに戻ってくるというイメージを持って描きました。見る方に色々な物語を感じてもらいたいです」と語った。
同展は、アートオリンピア実行委員会が、世界の才能あるアーティストを発掘し、その活動を支援することを目的とした国際公募展。今回が第1回目となり、東京、ニューヨーク、パリを募集拠点に世界52ヶ国から約4200点の応募があった。作品は各拠点で実施した一次審査により240作品に絞られ、6月10日(水曜日)、豊島区新庁舎の議場で最終審査が行われ各賞が決定。東京藝術大学学長の宮田亮平さんを審査委員長に世界の美術館関係者14名が審査委員となり、点数制で行われた審査は、その様子をインターネットでも公開した。
展覧会では、1階「センタースクエア」に約180点、3階、4階の回廊状の廊下を利用した「回廊美術館」に計約60点が展示されている。センタースクエアでは、会場に入ると、まず、花や自然を描いた作品、次に抽象画、建物や人物を描いた作品等が展示されており、美術館のような雰囲気となっている。奥のスペースには、金賞等の受賞作品47点を展示。一般部門と学生部門の受賞作品が分けて展示してあり、その対比も楽しめそうだ。
新庁舎は土日も開庁しているため、期間中いつでも無料で来場できる。初日は千人を超える来庁者があった。また屋上庭園見学を兼ねた区内小中学生らの来庁も多くなっている。区では「ぜひご来場いただき、世界のアーティストの作品を鑑賞してはいかがか」と来庁を呼びかけている。主催はアートオリンピア実行委員会、共催:人間国宝美術館、一般財団法人山口アーティストサポート、協賛:豊島。
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