お会式、無形文化財に 関係者集い盛大にお披露目
豊島区最大伝統行事のひとつである雑司が谷鬼子母神の御会式が豊島区無形文化財の登録されたことをお披露目する「雑司が谷鬼子母神御会式万灯練供養豊島区指定無形民俗文化財指定報告祝賀会」が6月20日、池袋西口のホテルメトロポリタンで高野区長はじめ三田教育長、小池百合子衆議、御会式を支える目白警察、豊島消防署、豊島消防団、地元関係者ら約200人が参加して行われた。主催は御会式の保持団体である御会式連合会(川井誠会長)。
雑司ヶ谷鬼子母神の御会式は江戸時代から続く伝統行事。もともとは日蓮上人の法要だが、ここ雑司が谷では一宗派を超えて地域の伝統文化として継承され、子どもからお年寄りまで参加する地域コミュニティのひとつとして受け継がれてきているというのが今回の指定につながったもので、昨年の雑司が谷日本ユネスコ未来遺産登録、この5月の豊島区新庁舎の南池袋オープンとともに地域の喜びはひとしおである。
主催者としてあいさつに立った御会式連合会の6代会長の川井誠会長は「御会式の歴史は長く、今日のことも一瞬の出来事でしょうが、無形文化財指定という御会式の新たなスタートに立ち会えたことを光栄に思い、身の引き締まる思いです。保持団体としての責務を重く受け止め、地域の皆さまとひとつになって、この御会式文化を次の世代に伝え、前に進んでまいりたい」、また高野区長は「いま豊島区は大変注目されていますが、とくに日本ユネスコ未来遺産登録、豊島区新庁舎などこの雑司が谷地区が中心となっています。これに今回、御会式の無形文化財登録が重なり、ますます雑司が谷は長目を集めることでしょう。このことにより鬼子母神御会式が豊島区を代表する文化財として長く保存、継承されることを心よりご祈念申し上げます」とお祝いの言葉をおくった。
また雑司が谷鬼子母神を有する法明寺の近江住職は「この雑司が谷の地域は昔から人の結びつきが強く、人々が支えあって成り立ってきました。その象徴、核となっているのがこの御会式で、雑司が谷ではその時代にあわせてコミュニティを形成して御会式とともに歩んできました。先人に感謝し、またこの大切なこのコミュニティを皆の力で後世に残してまいりましょう」とあいさつ、大きな拍手がわいた。
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