鬼子母神御会式 豊島の誇る“未来遺産” 30万観衆がリズムに陶酔
東京三大御会式のひとつ、雑司が谷鬼子母神のお会式大祭が16・17・18日に行われた。今年は日本ユネスコ協会未来遺産、また豊島区指定無形民俗文化財に登録されて初めての開催ということもあって例年にも増して盛り上がった。
メインである18日は、遠方からやってきた講社も参加して賑やかな練供養。52講社、約5千人が参加し、約30万人の見物客が見守った。高野区長、三田教育長、小池衆議、堀都議、区幹部、としまユネスコ協会の平井憲太郎会長はじめ皆さんが「未来遺産雑司ヶ谷・鬼子母神御会式」の横断幕とともに練り歩き沿道の観衆を喜ばせた。
大祭期間中、講社による万灯練行列が繰り広げられ、16日は地元万灯がそれぞれの町内を練り歩き、鬼子母神堂に参拝。各講社が集合した練り歩きは17、18の両日に行われた。
17日は、お会式連合会主催による地元講社の練供養で、午後7時30分に護国寺近くの鬼子母神出現所に集合して、不忍通りから目白通り、鬼子母神通りの約2キロコースを練り歩いた。
18日は午後7時に池袋駅東口前に集合した講社は、花火の合図でいっせいにスタート。明治通りから目白通り、鬼子母神通りのコースで万灯を掲げ、団扇太鼓をたたきながら練り歩くさまは見ごたえ十分だった。
途中、夜九時前には鬼子母神近くの明治通り沿いで消防車30数台が出動する火災発生、練供養が中断するアクシデントもあったが、夜遅くまで軽快な太鼓のリズムにのって万灯の花飾りがゆれ、練供養に参加する人も見物人も、その場にいる人はみな陶酔感にひたり満足そうだった。
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