大きな期待と責任 高野区長年頭挨拶
過ぎ去った平成27年は、豊島区にとって、新しい時代の扉を開き、輝かしい未来に向けて大きくその一歩を踏み出した一年でありました。
昨年3月には、「国際アート・カルチャー都市構想」を発表、国際都市としての本区の将来像を明確にお示しいたしました。また、待望の新庁舎は、5月に無事オープンし、いまだに新庁舎には、全国の自治体のみならず、海外からも視察が相次ぎ、その数は200を大きく超えようとしております。
さらに、新庁舎整備と並行して進めてきた旧庁舎跡地・周辺まちづくりをはじめとする、池袋副都心再生の動きにより、街が劇的に変化しつつあります。
こうした活発なまちづくりが評価されて、悲願とも言うべき「特定都市再生緊急整備地域」、さらに「国家戦略特区」の指定がなされ、本区は、わが国の国際競争力を高める拠点、「日本の推進力」と位置付けられました。消滅可能性都市のひとつとして名指しされた豊島区が、人口減社会にあっても発展し続けるまち、すなわち持続発展都市へのスタートラインに、ようやく立つことができました。
そして迎えた平成28年は、新たに産声を上げた新生豊島区が、世界へ、そして未来へ向けて、大きく羽ばたく年となります。
国際アート・カルチャー都市の実現に向けては、昨年の都市懇話会の立ち上げを経て、今月には、ただいま募集中でありますが、500名を超える国際アート・カルチャー特命大使を任命する予定です。豊島区民による、区民のための最強の応援団です。いよいよ、まち全体が舞台の、誰もが主役になれる「劇場都市」、世界を視野に置いたまちづくりの展開が始まります。
新庁舎の整備と並行して進めてきた旧庁舎地の活用事業が目に見える形で動き出します。区議会でご審議いただいたうえで、3月には、事業者と定期借地契約を締結する予定です。同時に、全借地期間の地代191億円の一括前払いを受けますが、その地代は、新庁舎整備に充当され、「財政に新たな負担をかけない新庁舎整備」というビッグプロジェクトがようやく完結することになります。
そして、皆さまに親しまれてきた豊島公会堂がまもなくその役割を終えますが、平成32年、オリンピック・パラリンピックイヤーである2020年春、旧庁舎跡地周辺地域には、オフィス棟、新ホール棟、そして新区民センターがグランドオープンし、街が大きく変わっていきます。この地が国際アート・カルチャー都市のシンボルとして、将来にわたって豊島区を大きく牽引していくことは間違いありません。
今まさに歴史の転換期の渦中(かちゅう)にあるわけで、未来へ向けた大きな期待と責任を感じております。
もちろん、待機児童対策、特別養護老人ホーム整備、そして何より学校改築など、山積する課題を積極的に推し進め、安全・安心を土台にしながら、ソフト・ハードの両面から、国際アート・カルチャー都市としての挑戦を続けてまいります。
未来の子どもたちが、誇りと愛着を抱き、世界から注目を集める魅力的な都市をともに築き上げてまいります。
豊島区の終わりなき挑戦は続きます。
みんなの夢を形に、100年後の未来の子どもたちのために、価値ある豊島区をともに築いてまいりましょう
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