帰宅困難者対策評価
NHKが東京信金の取組み放映
豊島区と「帰宅困難者対策の連携に関する協定」を締結している東京信用金庫(半澤進理事長:本店・東池袋1-12-5)は、平成28年3月4日(金)放送のNHK総合「首都圏ネットワーク(18:10~19:00)」で、東日本大震災の当日、帰宅困難となった保育園児を本店営業部で保護したことや、同信金の帰宅困難者対策への取り組みが紹介された。
今年3月で震災から5年が経つのを受け、同番組では「帰宅困難者対策」を特集。震災以降、積極的に対策に取組んできた同信金に焦点を当てた。そのきっかけとなったのは、震災当日、帰宅困難となった保育園児を同金庫で一晩保護したことだった。
当時、「西みずほ台保育園」(埼玉県富士見市)の園長であった田村氏は、園児20名を引率して池袋サンシャインシティへ遠足に来ていた。しかしそこで震災に遭遇、電車が動かず帰れないばかりかトイレすら入れず、園児とともに2時間池袋をさまよい、途方に暮れていた。そこでわらにもすがる思いで、同信金の非常口を叩いたという。疲れきった園児たちを見て、当時本店営業部長であった坂口専務は、人道的見地から「保護する」判断をした。軽食をもらって落ち着いた園児は、安心して同信金で一晩を過ごし、翌日無事に自宅へ帰ることができた。
田村氏は、同信金でようやく園児を休ませることが出来た時は「正直ほっとした」「もし東京信金が無かったら今頃どうなっていたか、ぞっとする」と、当時の心境を述べた。
現在同信金は、本店8階ホールを一時滞在施設とし、災害時には300名を3日間収容できる食糧・水・毛布・簡易トイレを備蓄している。また毎年参加している豊島区の帰宅困難者訓練では、実際に8階ホールで帰宅困難者を受け入れるなどの訓練を行い、有事に備えている。
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