マンガ家「永田竹丸」 椎名町駅ギャラリー
豊島区ゆかりのマンガ家「永田竹丸」の展示が西武池袋線椎名町駅自由通路の「椎名町駅ギャラリー」で7月末まで行われている。
永田竹丸は、1954 年にトキワ荘のマンガ家が中心となり結成した第一次『新漫画党』に参加し、新宿区下落合の自宅から歩いてトキワ荘に通ったという。また、マンガ家・田河水泡の弟子でもあった永田は1989 年、同じく弟子であった山根青鬼、山根赤鬼とともに、田河の代表作となる「のらくろ」の執筆権を継承。実際に雑誌『まんがタイムファミリー』などで、現代を舞台に活躍する“のらくろ” の物語を発表している。
展示では、「豊島区と永田竹丸」「スクリーントーンをマンガ界に持ち込む」などのエピソードのほか、平成の舞台で活躍する『ボクはのらくろ』、永田の代表作のキャラクターたちを描いた『わたしの漫画50 周年』などの作品を紹介している。
「椎名町」の駅名は、現在の豊島区南長崎地域の旧町名。かつてこの町には、昭和20年代から30年代にかけて手塚治虫をはじめとするマンガ家が集い、青春時代を過ごした伝説のアパート・トキワ荘があった。「椎名町駅ギャラリー」は平成23年の椎名町駅舎の改修工事に伴い、地域の文化や伝統工芸を紹介するスペースとして整備された。これまでトキワ荘に入居したマンガ家など、豊島区ゆかりのマンガ家を紹介してきた。
区の担当者は「永田先生ご本人より『絵だけではなくマンガをストーリーとして展示してほしい』という提案があり、先生のマンガ『キャラとメル』の一話分をカラーで読むことができる展示になっているので、こちらもぜひ楽しんでほしい」と語っている。
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