海を越えるランドセル 区立小保護者がアフガニスタンへ寄付
豊島区の子供たちの思い出と思いやりの詰まったランドセル394個が、海を越えてアフガニスタンの子供たちに贈られることになった。
豊島区教育委員会は、使用済みのランドセルを、世界で最も物資の不足している国の一つであるアフガニスタンの子供たちへ寄附する活動「ランドセルは海を越えて」(主催・公益財団法人国際協力NGOジョイセフ、株式会社クラレ)に賛同し、平成27年度からこのキャンペーンに協力している。
今年も豊島区立小中学校の児童・生徒・保護者に寄附を呼び掛けたところ、394個が集まった。
3月29日、区立池袋本町小学校(池袋本町1-43-1)の校庭にランドセルが集められ、横断幕とともに記念撮影が行われた。校舎併設型小中連携校の池袋中学校の生徒も交え、大勢の子供たちが集まり、ランドセルの旅立ちを見送った。
今月同校を卒業した小川真凜(おがわ まりん)さんは、「おばあちゃんに買ってもらったピンクのランドセルを寄附しました。ちょっとさみしいけれど、また使ってもらえるのは嬉しいです」と笑顔で話した。
集まったランドセルは、横浜港にて検品後、船便でアフガニスタンへと出発する。
区担当者は、「皆さんの優しい気持ちから多くのランドセルが集まり、子供たちの思いやりに感謝したい。アフガニスタンの子供たちの就学に役立ててほしい」と語っている。
「ランドセルは海を越えて」活動は、ランドセルを通じて、ボランティアとリサイクルの気持ちを多くの日本の子供たちに持ってもらいたいという思いから、2004年に始まった国際貢献活動。回収されたランドセルは公益財団法人国際協力NGOジョイセフを通じてアフガニスタンへ贈られる。これまでに17万個以上のランドセルが寄附された。
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